毛主席語録
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毛主席語録(もうしゅせきごろく)とは、中華人民共和国の指導者毛沢東の著作などから引用、編集された語録である。1960年代には紅衛兵が常に携帯し、文化大革命の象徴となった赤い表紙の本。日本では一般に「毛沢東語録」、「毛語録」として知られる。
かつて新約聖書、コーラン、共産党宣言などと並ぶ大ベストセラーであった。矢吹晋『毛沢東と周恩来』(講談社現代新書)によると、1966年3月~1976年8月までに65億冊が印刷されたという(部数に関しては諸説ある)。
[編集] 日本語訳
- 「毛沢東語録」和田武司他訳、河出書房新社(1966)
- 「毛沢東語録」社会主義研究所毛沢東語録研究会訳、宮川書房(1966)
- 「毛沢東語録」竹内実訳、角川文庫(1971)・平凡社ライブラリー(1995)
- 「毛沢東語録」中島嶺雄訳、講談社文庫(1973)
[編集] 装丁等
- 文革当時中国で出版されたものは、ポケットに入れて持ち歩くことを想定し、汗で濡れることもあるので表紙はビニール製であった。今でも、観光客向けの土産物として販売されているのを見かけることがある。値段は少し高め。