出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
歴史言語学(れきしげんごがく)とは、言語の歴史的変化の様子とその要因を研究対象とする、言語学の一分野である。
現在(または過去のある時点で)用いられる言語を対象とする共時言語学に対して、通時言語学(つうじげんごがく)ともいう。
狭義には、過去の文字(もしくは口伝)資料を研究して変化を明らかにする分野をいうが、次のような、直接資料から知られる範囲を超えた過去の変化を推定する分野を含めることが多い。
- 比較言語学:言語の系統を明らかにし、同系言語の比較によって、それらの祖語とそこからの変化を推定する。
- 内的再構:資料や方言を基にして、一つの言語の古い形を推定する。