機関車ダック
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機関車ダック(きかんしゃ-)は、絵本シリーズ「汽車のえほん」および、テレビシリーズ「きかんしゃトーマス」に登場するタンク式蒸気機関車。
- 英名-Duck
- 本名はモンタギュー (Montague)。本人はあだ名でダックと呼んでほしい、と語っている。アヒルと雰囲気が似ているためだが、モデル機関車(グレート・ウェスタン鉄道の「5700クラス」)の揺れ方がアヒルを連想させたと思われる。
- 番号-8
- 原作初登場-11巻2話「パーシーとダック」
- 人形劇初登場-8巻2話「ダックしごとをもらう」
- 他の主役巻-13巻「ダックとディーゼル機関車」
- カラーリング-緑
- 性別-男性
- 性格-タンク式にしては珍しく仕事熱心。
- 声優‐塩屋浩三
- BGM-ダックはあひると言う事で、よちよち歩くイメージ。また汽笛が大西部鉄道仕様の為、皆より音が低い。
- 車輪配置-動輪は3軸(車軸配置0-6-0)。内側シリンダー。
- 運用
- 小出力のパーシーの替わりに、取扱量の急増したナップフォード駅の客・貨車の構内入換をする為、ハット卿が元大西部鉄道だった鉄道局から買って来た。休止していたナップフォードから西アルルバーまでの海辺の支線が旅客営業を再開してからは、オリバーと共にそこの運行が主になり、そこで客車のイザベルやダルシーを引く事になる。本線の「通称:ゴードンの丘」で補機を務めることもある。
- 原作と人形劇の違い
- 順番としては「8」だが、原作ではそれが付かず、運転室の前方下に「5741」とある。これは大西部鉄道の略称"GWR"(Great Western Railroad)を大切にした為と思われるが、人形劇ではさすがに原作と同じ位置で「8」が付いた。また原作において画家が代わる狭間に登場したため、顔の変遷が激しい。
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- 唯一ドールビーがダックを描いた11巻ではゴードンと同じ三角眼で、なぜか関根勤風。
- 12~15巻のケニーは、丸眼で口の横にエクボ。人形劇ではこれが使用されている。ただし笑うと眼が半円になるのは人形劇オリジナル。
- 18~24巻のエドワーズではまた顔が変わっている。
- クリストファー画の分では27巻がトーマスと同じ顔、28巻以降はまた別の顔になるが、前述の番号が付かなくなった。
- モデル
- 車体側面の「G・W・R」の文字(Great Western Railway、つまり大西部鉄道の略称)と、原作での車体番号「5741」からもわかるようにグレート・ウェスタン鉄道の「5700クラス」(または「8750クラス」)がモデル機関車。同社名物のパニア型の機関車で、イギリスのパニアタンク機関車の代表的車両。このパニア型は水タンクが上気味にある為、走ってもバランスが良いという特徴がある。