桑 (駆逐艦)
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桑（くわ）は、大日本帝国海軍の駆逐艦である。松型（丁型）の5番艦。日本海軍の艦名としては2代目である。藤永田造船所で建造され、1944年7月25日竣工。12月3日、フィリピン、レイテ島のオルモック湾で米駆逐艦と交戦し沈没した。
[編集] 戦歴
10月17日、アメリカ軍がフィリピン、レイテ湾のスルアン島に上陸し、日本軍は捷一号作戦を発動した。この作戦は空母部隊が囮となって米機動部隊をひきつけ、その隙に戦艦部隊がレイテ湾に突入しアメリカ軍の上陸部隊を撃破するというものであった。「桑」は小沢治三郎中将が率いる空母部隊に所属して10月20日、豊後水道を出撃した。ルソン島の東に展開した小沢艦隊は24日アメリカ軍に発見され、25日には数度にわたる空襲を受けすべての空母を失った（エンガノ岬沖海戦）。「桑」は撃沈された空母「瑞鳳」の生存者847名を救助し、26日に沖縄本島の中城湾に寄港した。
捷一号作戦は結局失敗に終わったが、レイテ島で決戦を行う方針の日本軍は9次にわたるレイテ島への輸送作戦（多号作戦）を行った。松型駆逐艦も第3次多号作戦から参加し、「桑」は第7次多号作戦に参加することになった。11月30日、「桑」は駆逐艦「竹」と共に「第9号輸送艦」、「第140号輸送艦」、「第159号輸送艦」を護衛してマニラを出港した。12月2日夜部隊はレイテ島オルモック湾に進入し揚陸作業を開始したが、その最中に米駆逐艦「アレン・M・サムナー」、「クーパー」、「モール」の攻撃を受け「桑」は撃沈された。
1945年2月10日、除籍。
