松田国英
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松田国英(まつだくにひで、1950年9月28日 - )は北海道生まれの調教師。所属は日本中央競馬会栗東トレーニングセンター。
競走馬を生産する牧場の息子として生まれる。競馬専門紙のトラックマン、調教助手を経て1996年に厩舎を開業。
[編集] 手腕
短期間で数多の重賞勝ち馬を輩出したように敏腕調教師であるが、クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハが古馬になる前に故障で引退してしまったことや、この3頭がすべてNHKマイルカップから東京優駿というローテーションをたどっていること(タニノギムレットは皐月賞にも出走)から一部の競馬ファンからは馬壊し屋と言われている。
[編集] こだわり
3歳時にNHKマイルカップから東京優駿というローテーションをとらせることで、1600mと2400m異なる距離のGIで好走すれば種牡馬としての価値が高まると考えている。2001年にクロフネで初めて挑むが、NHKマイルカップ優勝も東京優駿は5着。2002年タニノギムレットの場合は皐月賞3着の後、NHKマイルカップ3着も東京優駿は1着。そして2004年、キングカメハメハでついに2つ両方を制覇した。また、日本の現役調教師で東京優駿を2勝しているのは松山康久と2人だけである。他にも2006年フサイチリシャールが同様のローテーションを取った(皐月賞5着、NHKマイルカップ6着、東京優駿8着)。 なお、クロフネやキングカメハメハは秋のローテーションでは天皇賞・秋を目指していた。
また、「馬の調子がいいときにはどんどん使う」という考えの持ち主でもある。これは藤沢和雄や山内研二らでも見られる手法である。しかしこれも上述の有力馬の引退が目についてしまうせいか、一部のファンからの批判の対象となっている。
[編集] 代表管理馬
- クロフネ(ジャパンカップダート、NHKマイルカップ)
- タニノギムレット(東京優駿)
- キングカメハメハ(東京優駿、NHKマイルカップ)
- ダイワエルシエーロ(優駿牝馬)
- フサイチリシャール(朝日杯フューチュリティステークス)