松倉城 (越中国)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
松倉城（まつくらじょう）は、越中新川郡松倉（現在の富山県魚津市）にあった山城である。別名「鹿熊城」。富山県史跡。
目次 |
[編集] 構造
松倉山（鹿熊山）の山頂（標高430.9ｍ）に位置する。本丸には数百本の桜が植えられていて、展望も良く、新川平野一帯を一望できる。三方は断崖で、5郭を構成し越中最大級である。
[編集] 歴史
1335年7年築城。城主は普問氏、桃井氏と移り、南北朝時代のあとは椎名氏の居城として、越中東部の政治・軍事の中心として栄える。椎名氏は最盛期には富山県呉東地域にまで勢力を広げていた。1570年、城主椎名康胤は、宗主の上杉氏から対立する武田氏に寝返ったために上杉勢に攻められた。結果敗れると城から逃亡、椎名氏による長い統治が終わった。その後は河田長親が入ったが、1583年に佐々成政率いる織田氏によって落城。麓の鹿熊にあった城下町は魚津へ移った。慶長年間に廃城といわれている。
[編集] 支城
松倉城はいくつかの支城をもっていて、魚津市山間部一帯に山城群を形成していた。尚、支城名は以下に記述する。近くに松倉金山があった。
[編集] イベント
5月下旬には、この地及び升方城跡、北山城跡で「戦国のろし祭り」というイベントが開催される。
