東京都交響楽団
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財団法人東京都交響楽団(とうきょうとこうきょうがくだん、Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra)は、日本を代表するオーケストラの一つ。1964年の東京オリンピックの記念文化事業として、1965年に東京都によって財団法人として設立された。通称都響。
本部は上野の東京文化会館に置かれており、同会館とサントリーホールを定期演奏会の会場にしている他、東京芸術劇場シリーズや多摩地区・近県での公演などを行っている。似た名前で混同されがちであるが、東京交響楽団(東響)とは別組織であり無関係である。
歴代音楽監督には、森正、渡邉暁雄、若杉弘が就任し、近年はガリー・ベルティーニがその任にあたっていたが、退任直前の2005年3月に死去した。2005年4月からは後継として、ジェームズ・デプリーストが常任指揮者に就任している。名誉指揮者はフランスの老巨匠ジャン・フルネ。
このオーケストラは、伝統的にグスタフ・マーラーの作品を重要なレパートリーとしており、若杉弘やエリアフ・インバル(元首席客演指揮者)がそれぞれ「マーラー・サイクル」を行っている。ベルティーニもケルン放送交響楽団との全曲録音に次いで2度目の全曲演奏を行っており、一部はすでにCD化されている。
[編集] 東京都との関係
東京都の外郭団体であるため、財団の理事長は東京都知事が兼ねることが常であった。しかし、石原慎太郎は都知事になっても理事長に就任せず、ながらく空席になっていた。現在は民間から起用された鳥海巌が理事長に就任している。
石原慎太郎が都知事となって以後、都の財政再建策の一環として文化事業への歳出削減と外郭団体の統廃合がはかられ、都響についても補助金の削減、団員の有期契約制、能力給制(各団員の能力の査定は都が行う)への移行などのリストラがはかられており、オーケストラの今後の存続が危ぶまれている。
このことは、都がオーケストラを持つことの是非ともあいまって、一部で議論の対象となっている。