有明海沿岸道路
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有明海沿岸道路(ありあけかいえんがんどうろ)は、福岡県大牟田市を起点とし、佐賀県鹿島市に至る予定の延長約55kmの地域高規格道路(自動車専用道路)である。国道208号及び国道444号のバイパスとして建設される。
全区間が整備区間に指定され、既に一部区間で着工されている。
2008年に、大牟田IC~大川西IC間が開通予定だが、暫定開通の為、自動車専用部(本道)(暫定2車線)と一般部併設区間(側道)の共用で開通する。なお、自専部の4車線化と一般部の自専部建設は、道路の利用状況を考慮した上で検討されることになっている。
有明海沿岸道路、佐賀唐津道路の整備目標は概ね2023年頃である。ただし、佐賀(嘉瀬南) - 鹿島間は新幹線振興策の中で2017年度が目標である。
将来的に、佐賀県佐賀市に設置が予定されている佐賀JCTで佐賀唐津道路に接続予定である。また、大牟田市から熊本県熊本市の熊本天草幹線道路まで延長する計画(有明海沿岸道路Ⅱ期)もある。
目次 |
[編集] 道路規格
[編集] 完全開通時
- 道路規格:第1種第3級
- 設計速度:80km/h
- 車線数:全線4車線
[編集] 2008年暫定開通時
- 大牟田IC~大和南IC(自専部)
-
- 道路規格:第1種第3級
- 設計速度:80km/h
- 制限速度:不明
- 車線数:暫定2車線
- 大和南IC~柳川西IC(一般部)
-
- 道路規格:不明
- 設計速度:不明
- 制限速度:不明
- 車線数:2車線
- 柳川西IC~大川東IC(自専部)
-
- 道路規格:第1種第3級
- 設計速度:80km/h
- 制限速度:不明
- 車線数:暫定2車線
- 大川東IC~大川西IC(一般部)
-
- 道路規格:不明
- 設計速度:不明
- 制限速度:不明
- 車線数:暫定2車線
※一般部は、自専部が開通したのち側道として利用される
[編集] 歴史
[編集] 路線名
- 佐賀県
[編集] インターチェンジなど
※IC及びJCTの名称は全て仮称
[編集] 一般国道208号大牟田高田道路
[編集] 一般国道208号高田大和バイパス
- (黒崎IC:予定)
- (高田IC:予定)
- (大和南IC:予定)
- (大和北IC:予定)
- (徳益IC:予定)
[編集] 一般国道208号大川バイパス
- (徳益IC:予定)
- (三橋IC:予定)
- (柳川東IC:予定)
- (柳川西IC:予定)
- (大川東IC:予定)
- (大川西IC:予定)
- (大野島IC:予定)
[編集] 一般国道208号大川佐賀道路
- (大野島IC:予定)
- (諸富IC:予定)
- (川副IC:予定)
- (空港東IC:予定)
- (空港西IC:予定)
- (東与賀IC:予定)
- (佐賀JCT:予定) - 佐賀唐津道路とのジャンクション
- (嘉瀬南IC:予定)
[編集] 一般国道444号佐賀福富道路
- (嘉瀬南IC:予定)
- (久保田IC:予定)
- (芦刈IC:予定)
- (住之江IC:予定)
- (六角川IC:予定)
- (福富IC:予定)
[編集] 一般国道444号福富鹿島道路
- (福富IC:予定)
-
- 現在、福富鹿島道路については、ルート及びICの設置位置を検討中
[編集] 通過市町村
[編集] 接続(予定)道路
- 国道208号
- 国道389号
- 国道443号、国道443号バイパス
- 国道501号
- 瀬高IC(仮称)(国道443号経由)
- 南関IC(熊本県道・福岡県道10号南関大牟田北線経由)
[編集] 建設に期待される効果
現在、有明海沿岸地域を結ぶ国道は、一部の地点において慢性的な渋滞に悩まされており、それを解決するものとして期待されている。国土交通省の事業評価によれば、有明海沿岸道路のうち大川佐賀道路(10km)の新規採択時事業評価は、将来に得られる経済便益は1580億円、建設・維持にかかる費用は589億円である。経済便益の内訳は、混雑の緩和、交通事故の減少、沿道環境の改善である。同区間の1kmあたりの便益は158億円となるが、これは、首都圏の大動脈となると期待されている首都圏中央連絡自動車道(大栄JCT - 松尾横芝JCT)の130億円を上回る(距離18kmに対して便益2347億円)。
経済便益が巨額に上る理由として、高架式の自動車専用道路であることがあげられる。すなわち、国土交通省の経済便益計算では、道路建設によって平均速度が上昇すれば経済便益が線形に上昇するように計算されるため、信号による停車が生じないことで道路建設後の平均速度は高まり、計算上の経済便益が飛躍的に増加する。しかし、大都市圏のような貨物輸送が道路利用の主体ではないため、実際の経済便益が同省計算のように高まる可能性は低い。その一方で、土盛り式の高架道路が建設されることは市内に延々と堤防が建設されるようなものであり、これによる都市圏の分断などの経済的あるいは心理的な影響、騒音・公害の増加などの住民生活の便益の低下が経済便益の計算に含まれていないことには留意する必要がある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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