日本社会主義同盟
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日本社会主義同盟(にほんしゃかいしゅぎどうめい)とは、大正時代に生れた社会主義者の統一組織。
日本社会党の結党禁止(1907年)以後、大逆事件を経て、日本の社会主義運動は所謂冬の時代を迎えていた。しかし第一次世界大戦、ロシア革命の勃発などで政府の社会主義取締が緩和すると、日本の社会主義者は大同団結を目的として結集することになった。そこで1920年(大正9年)に山川均を中心にして、各種労働組合や社会運動家を網羅して結成されたのがこの同盟である。しかし翌1921年(大正10年)には結社禁止の処分をうけて解散した。活動期間は短く、また有力な活動もなかったが、社会主義者が大同団結したことに意義が与えられている。『社会主義』(『新社会評論』を改題)を機関誌とした。