日向冬樹
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日向冬樹(ひなた ふゆき)は、吉崎観音作の漫画『ケロロ軍曹』および、それを原作とするアニメ版などの作品に登場する架空の人物。アニメ版の声優は川上とも子。
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[編集] 人物
ケロロの居候している日向家の長男。吉祥学園中等部1年B組。髪の色は青みがかった黒(または紺色)でアホ毛がかかっている。原作ではペンを左右両方の手で持つ様子が描かれているため、両利きだと思われる(コンピュータのマウスは右利き用を使用しているため、右手がやや優位であることがわかる)。非常に穏和で、友情を大切にする性格。
身体は丈夫だが、姉の夏美とは反対に運動は苦手(当初は平均的レベルという設定だった)で、中でも水泳と跳び箱が特に苦手な様子(水泳については、「人類の進化を逆行する行為」と嘆きながら批判していたことがあり、相当に嫌いなものと思われる)。運動会の時期になると、非常に憂鬱そうな顔をして落ち込む。しかし、身の危険が迫った場合など、ごく稀にではあるが驚異的な身体能力を発揮することがあり(桃華を引っ張って全力疾走など)、周囲はこれを「日向の血の覚醒」と呼んでいる。
勉強は人並み(私立の吉祥学園へ入るだけの学力はある)だが、海洋関係や雪合戦のルール、昆虫の種類や習性(昆虫そのものは嫌いらしい)、四字熟語の正しい使い方(モアの四字熟語の使い方が間違っていることがわかっており、モアに指導したこともある)、コンピュータなど、持っている知識の幅は広く、量も多い。また、母親譲りの旺盛な好奇心を持ち、興味の対象に対しては優れた洞察力・鋭い観察力を発揮する。その反面、学校の勉強には興味が薄いため(むしろ嫌がっているらしい発言もある)、夏休みの宿題をギリギリまでため込んで、新学期直前に焦りだすことも多いらしい。
[編集] 理論的なオカルトマニア
オカルトや宇宙人といった話題に並々ならぬ関心を示し、「学校の宿題より大事」とか「運動会をやるならオカルト大会も開くべき」と発言するほどのオカルト好き(アニメオリジナルの設定だが、これは「モンスター大百科」という本がきっかけ。またオカルトクラブを主宰している)。オカルト界では小学生の頃からちょっとした有名人であった。ただし冬樹は、理論・実証を優先するタイプであり、非理論的な説を騒ぎ立てるのは嫌っている。このため、捏造写真を多用する吉祥学園新聞部(NW部、KGS)とは対立が絶えない。
数多くのオカルト知識を生かした怪談話をするが非常に上手く、クルル作成の「恐怖BOX」よりも怖かった(恐怖カウンターの反応より)ため、かつて夏美が「二度とやるな」と言ったほどである。
[編集] 宇宙外交官としての冬樹
宇宙法などで明確に規定されたわけではないが、事実上、地球唯一の『宇宙外交官』という立場にあり、外交面で地球の平和を担っている。また非力なためか、したたかな策略家としての顔も持っており、その手腕を時々発揮する。特に冬樹と相容れない存在である吉祥学園新聞部は、彼の策略の結果「大衆をなめるな」と読者に言われるほど信用を損ない、売り上げを大幅に下げてしまった(もっとも新聞部に関しては、自業自得の部分も多分にあるが)。
宇宙人に対しても、普段はその活動に興味があるから見逃しているが、本当に危ないと感じたときは交渉・駆け引き・策略を通じて、それなりの対応をとっている(ケロロが暴走して地球を破滅させてしまいそうになるとガンプラの話を持ち出す、アリサに鏡を見せる、など)。
日向家と地球の平和は、穏健派の外交官 (?) 冬樹と強硬派の軍人 (?) 夏美のコンビネーションとバランスで保たれていると言えるかもしれない。いずれにしても、ケロン軍が地球侵略を行うに際しては、姉・夏美と共に、注意すべき人物の一人。
[編集] 怒らせると怖い
非常に穏和で、対ウェットルマン(アニメではウェットルキング)戦などの例外を除けば、めったに戦うことのない冬樹だが、行いが度を過ぎたとき(友達を大切にしなかったり、洒落にならない悪戯をしたり)には、凶悪な表情を露にし、本気で怒る。そのときの表情は「伝説の顔」とも「衝撃映像」とも言われるが、後ろ向きのため詳細は不明。普段大人しいだけに怒らせると一番怖く、夏美ですらなだめることができず、ギロロやクルルも冷や汗をかくほどで、タママはおしっこが漏れそうになってしまう。なお、怒るタイミングは原作とアニメで異なる。詳細は下記を参照。
[編集] 恋愛関係
冬樹は現在多くの女性に好かれている。特に西澤桃華が彼に恋愛感情を抱いているというのはよく触れられ、彼女はなんとか告白しようとするができずにいる。そのため冬樹は好意を寄せられていることに気づいていない様子。普段は桃華のことを「西澤さん」と呼んでいる(原作・アニメ第105話では「桃華ちゃん」と呼んだことがある)。伊豆平成が書いた小説版でタウIIに取り込まれた後、関係ないはずの桃華がモモッチ王妃として出てきていたことをケロロらに指摘されたときに赤面していた、などの場面もあるが、基本的に冬樹の桃華に対する認識は「大切な友達」(アニメ第120話。かつては「大切なオカルト部員」)である。
また、月神散世とアリサ=サザンクロスも彼に好意を抱いている(アリサは、冬樹が「闇のものを呼び寄せてくれる」から好きだといっていた)。さらに原作当初では冬樹が時々影を帯びる描写があり、そこがかわいいといわれていた。これで春世が恋を感じたこともある。
しかし作品を見る限り、彼が恋愛感情を抱いているのはノントルマの少女だけであると思われる。
[編集] その他のエピソード
オカルトの他に天体観測も趣味としている。原作のみの設定だが、漫画を描くのが上手い(絵が上手いというわけではなく、構成やオチのつけかたが上手い)。ちなみに子供のころの将来の夢は世界征服。一番苦手な音は、食器同士がすれる音。また、くじ運のなさには圧倒的定評があるという。
幼年時代は祖母である秋奈の家に住んでいたこともあるが、そのとき夏美は同居していなかった、つまり一時的に別居していたことになるが、その理由はまだ不明である。
ケロロとギロロは階級で呼ぶ(一度だけ、クルルも階級で呼んだことがある)が、他のケロロ小隊隊員は名前で呼ぶ(ただしギロロのことはまれに「ギロロ」と呼ぶことがある。ケロロのことは小説版で一度だけ「ケロロ」と呼んだ)。
アニメ初期はそうでもなかったが、最近のアニメ版ではクルルとの会話や共に行動する場合(第60話、第134話など)も意外と多く、ケロロの次に仲が良いようである(インドア派同士で気が合うのかもしれない)。
[編集] 日向冬樹が怒った理由
[編集] 原作
- “あの頃”に戻ったケロロがタママを攻撃した
- 夏美の高熱の原因が、クルルの作ったウイルスがケロロの部屋に漏れていたせいだったのが判明した
- ケロロが温泉に行きたいが故にインチキをした(ルービックキューブのシールを貼り直した)のがばれた
- 自分が大切にしていたこいのぼりを勝手に改造された
[編集] アニメ
- 騒動の発端であるケロボールを懲りずにケロロが持ち出そうとした(第23話)
- タルルが初めて地球に来た際、「運動神経ゼロ人間」と呼ばれた(この時はタママに対して怒っており、目が隠れて声も低くなっていた)(第30話)
- 大切なオカルト雑誌を無断で処分した犯人がケロロだと分かった時(この時は夏美と一緒に怒った)(第107話)
[編集] 小説版
- 少年探偵団結成の理由の真実に気づいて(この時の対象は全ての黒幕であるクルル)(第2巻)
[編集] アンチバリアに関する矛盾
現在「アンチバリアを展開して日向家に侵入したケロロが日向姉弟に発見された理由は、アンチバリアの「人々の好奇心の前において効力を失う」という性質と、冬樹の好奇心があったからである」と表記されているが、原作2巻を読むと、ケロロがアンチバリアを知らなかったように描かれているため明らかな矛盾が生じている(ケロロが発見された当初の理由についてはケロロ小隊#地球侵略で説明してあるのでそちらを参照)。
[編集] コスプレ・変身
- オカルト
- 七転署捜査一課の新米刑事としての冬樹。
- スーパーフユキング
- アニメ第70話でケロロ小隊の地球侵略シミュレーションで地球防衛ラインとして登場した冬樹。
- プロフェッサー・フユキング(直訳すると「フユキング教授」)
- アニメ第86話Bパートでイベンタ星人の具現化マシンを使いケロロが強制的にコスプレさせた冬樹。ペコポン帝国皇帝にして、ダークサマー(日向夏美#コスプレ・変身の項目参照)の兄という設定。
- ブリオ
- アニメ第100話におけるサザエさんのパロディの時に、カツオのパロディで登場した冬樹。
- フユ王(フユキング)
- 小説版でヒーナータ国の国王として登場した冬樹。ツタンカーメンのような格好をしている。
[編集] 関連項目
作品 | 原作漫画 | テレビアニメ版 | 劇場版 |
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登場するもの | 登場人物一覧 | 架空のもの一覧 |
ケロロ小隊 | ケロロ軍曹 | タママ二等兵 | ギロロ伍長 | クルル曹長 | ドロロ兵長 |
地球人 | 日向冬樹 | 日向夏美 | 西澤桃華 |
ガルル小隊 | ガルル中尉 | タルル上等兵 | トロロ新兵 | ゾルル兵長 | プルル看護長 |
その他の宇宙人 | アンゴル=モア | カララ | キルル |
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