新人王戦 (将棋)
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新人王戦 U-26(しんじんおうせん アンダー26)は、しんぶん赤旗主催の将棋の棋戦。26歳・六段以下の棋士が参加する棋戦である。優勝棋戦で、決勝三番勝負は10月から11月にかけて行われる。優勝者はタイトル保持者と記念対局を行う。
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[編集] しくみ
2005年度より定員が42人に固定され、
- 26歳以下・五段以下の全棋士
- 26歳以下の女流棋士4名(成績選抜による)
- アマチュアの赤旗名人1名
- 前期三段リーグ成績上位者(42名-(1・2・3の合計)、2006年度は17名)
に参加資格が引き下げられ、名称も「新人王戦 U-26」に変更された。
- 年齢については開催年度の10月1日を基準とする(ただし27歳以上でも四段昇段から1年以内の棋士は1回に限り出場可能)
[編集] 本戦
上記の棋士が参加し、トーナメント形式で行われる。決勝は三番勝負を行う。持ち時間は各3時間。
[編集] 記念対局
新人王戦優勝者とタイトル保持者が記念対局を行う。非公式戦であり、成績は通算記録などに算出されない。先後は振り駒を行わず、新人王が先手となる。
[編集] 2005年度までの制度
2005年度以前は棋戦名が単に「新人王戦」であり、その年度の10月1日時点で
が参加していた。女流棋士の年齢制限は2004年度から設定された。
[編集] 奨励会予選
奨励会三段の全会員が参加するトーナメントで、6名が本戦に勝ち進める。持ち時間は1時間。
2004年度で廃止され、2005年度以降は三段リーグの成績上位者が本戦に参加する。
[編集] 本戦
奨励会予選を勝ち抜いた三段を含め、上記の棋士・女流棋士・奨励会員によるトーナメント。決勝は三番勝負となる。持ち時間は4時間。
[編集] 記念対局
優勝者とその年の名人による記念対局が11月頃に行われる。2005年度までは公式戦であった。新人王が先手となるが、1999年の藤井猛、2005年の渡辺明は開催中に竜王を獲得し八段まで昇段していたため、特例として振り駒が行われた。
[編集] 歴代決勝結果
- 1970年:山口英夫 2-0 橋本三治
- 1971年:若松政和 2-0 森安秀光
- 1972年:石田和雄 2-1 桐山清澄
- 1973年:森安秀光 2-1 勝浦修
- 1974年:青野照市 2-0 吉田利勝
- 1975年:森安秀光 2-0 桜井昇
- 1976年:石田和雄 2-0 森安秀光
- 1977年:森安秀光 2-0 真部一男
- 1978年:小阪昇 2-1 森安秀光
- 1979年:青野照市 2-0 坪内利幸
- 1980年:森信雄 2-0 島朗
- 1981年:田中寅彦 2-0 伊藤果
- 1982年:小野修一 2-0 島朗
- 1983年:中村修 2-0 宮田利男
- 1984年:小野修一 2-0 中村修
- 1985年:井上慶太 2-1 森下卓
- 1986年:塚田泰明 2-0 脇謙二
- 1987年:森内俊之 2-0 飯田弘之
- 1988年:羽生善治 2-0 森内俊之
- 1989年:日浦市郎 2-0 中川大輔
- 1990年:森下卓 2-0 大野八一雄
- 1991年:森内俊之 2-0 森下卓
- 1992年:佐藤秀司 2-0 石飛英二
- 1993年:森内俊之 2-1 佐藤康光
- 1994年:丸山忠久 2-0 郷田真隆
- 1995年:丸山忠久 2-1 深浦康市
- 1996年:藤井猛 2-1 丸山忠久
- 1997年:藤井猛 2-0 畠山鎮
- 1998年:三浦弘行 2-0 畠山成幸
- 1999年:藤井猛 2-0 堀口一史座
- 2000年:山崎隆之 2-1 北浜健介
- 2001年:松尾歩 2-0 木村一基
- 2002年:木村一基 2-1 鈴木大介
- 2003年:田村康介 2-1 行方尚史
- 2004年:山崎隆之 2-1 佐藤紳哉
- 2005年:渡辺明 2-0 千葉幸生
- 2006年:糸谷哲郎 2-0 横山泰明
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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