文転
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文転（ぶんてん）とは、主として大学受験で志望する学部もしくは大学での専攻について、理科系専攻から文科系専攻に転じること。一般には、大学受験期に生徒自身の適性上の理由から結果として行われることが多い。しかし、大学にて専攻分野を積極的に転じて活躍する事例も少なくない。
逆の事例は理転と呼ばれているが、実際に理転が行われることは、文転に比べると極めて稀である。これは、文科系専攻と比べたとき、理科系科目の学習や単位取得は、実験や実習・演習などによる時間的・物理的な拘束が強いという性質に関係があると考えられる。
[編集] 文転した経験を持つ著名人
- 新井将敬 - 政治家。東大理1から文1（当時は現在の文1と文2を両方含んでいた）に再入学し、経済学部に進む。
- 五十嵐一 - 中東・イスラーム研究者。東大理学部数学科から東大大学院美学芸術学博士課程を修了。
- 川津祐介 - 俳優。慶大医学部から経済学部に編入。
- 小林亜星 - 作曲家。慶大医学部から経済学部に編入。
- 近藤等則 - ジャズミュージシャン。京大工学部から文学部英文科に編入。
- 式貴士 - 作家。千葉大医学部を中退して早大第一文学部英文科に進む。
- 柴田翔 - 作家。東大工学部から文学部独文科に編入。
- 柴田南雄 - 作曲家。東大理学部植物学科を卒業後、東大文学部美学美術史学科に学士入学。
- 澁澤龍彦 - 作家、仏文学者。旧制浦和高校理乙から文甲に編入。
- 出口裕弘 - 作家、仏文学者。旧制浦和高校理乙から文甲に編入。
- 戸坂潤 - 哲学者。旧制一高理科から京大哲学科に進む。
- 大森荘蔵 - 哲学者。東大理学部物理学科を卒業後、同大学哲学科に進む。
- 豊田有恒 - 作家。慶大医学部を中退して武蔵大経済学部に進む。
- 中沢新一 - 宗教学者。東大理2から文学部に進む。
- 古林尚 - 文芸評論家。旧制姫路高校理科から早大露文に進む。
- 堀辰雄 - 作家。旧制一高理乙から東大国文に進む。
- 村松剛 - 文芸評論家。旧制一高理科から東大仏文に進む。
