抗体
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抗体(こうたい、antibody)とは、特定の抗原に対する免疫応答によって生体内に作られ、その抗原に特異的に結合する機能タンパク質分子。多くの場合、結合によって抗原を生体内から除去するように働く。抗体は抗原に結合するという機能を重視した名称で、物質的には免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質と同一である。(タンパク質としての構造などは免疫グロブリンを参照のこと)
[編集] 作用
抗体は主にB細胞により作られ、B細胞が活性化されると放出される。放出された抗体は抗原と結合すると補体系を活性化したりマクロファージや多形核白血球のような食細胞を活性化することで抗原を除去する。抗体は腸管粘膜から分泌されたり母乳中に分泌されたりするものもあり、それぞれ乳児の感染防御や腸管からの病原体の侵入を防ぐ働きがある。
[編集] 関連項目
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