投影図
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投影図とは、三次元立体物をいくつかの二次元平面図に分けて表したものを言う。
正面図、平面図、側面図などのように三部分に分けて表すことが一般的。これに対して、円柱形などのように平面図を省略しているようなこともある。
また、立体物の意匠登録などのように、正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図の六面求められるような例もある。
対象物と投影面の位置関係によって、第一角法投影図と第三角法投影図と呼び分けることがある。
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[編集] 第三角法
- 図学の理論上では、第三象限に品物を置き、それを転写する。
- 具体的には、以下の様になる
品物の正面図 (図中 (1) )を中央に図示し、原則として右側面図 (図中(2) ) を正面図の右側、平面図 (図中(3) )を正面図の上に図示する。
- 左側面 (図中(4) )、底面図も同様にそれぞれ正面図の左側、下側に図示する。
- 背面図は右側面図のさらに右側に図示する。
製作に必要なだけの図形で品物の形を表すことも規定されている。
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- この場合、本来は図中(4)の左側面図は不要である。また、底面図・背面図は省略している。
- そのため品物の特徴をよく表している面・加工上重要性の高い面を主投影図として選び、主投影図で表せない部分を他の図形で補足する。
- 従って、旋盤による切削加工では、中心線を水平にして主投影図とする。
[編集] 第一角法
- 図学の理論では第一象限に立体物を置き、それを転写する。
第三角法とは各側面(上面、底面、背面)図の形状は隠れ線を除いて同じだが、各図の配置が異なり、 右側面図を正面図の左側に図示し、平面図を正面図の下に図示する。
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[編集] 注意点
日本ではJIS により、第三角法を使用することが規定されているが、 諸外国では第一角法が古くから採用されており、現在も使用している国があるため、ISOには第一角法、第三角法の両方が採用されている。