愛宕橋 (広瀬川)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
愛宕橋(あたごばし)は、宮城県仙台市にある橋で、広瀬川にかかり、市道愛宕橋線を通す。右岸は太白区越路、左岸は若林区土樋で、姉歯横丁に続く。2005年現在ある橋は102.0m、幅12.8m。
[編集] 歴史
今の愛宕橋から少し川下には、江戸時代に誓願寺という寺があり、そのそばに誓願寺渡しという渡し場が設けられていた。
1900年(明治33年)に、仙台で最初の吊り橋として佐伯三郎が架けたのが、最初の愛宕橋である。渡し賃5厘をとった。このときまで橋の左岸、市街に近い側は真福寺が占めて姉葉横丁の突き当たりになっていたが、橋のために寺域の真ん中を通して道が作られた。1913年(大正2年)8月26日に大水で流された。
1915年(大正4年)に、コンクリートの橋桁を持つ木橋が架けられた。
1935年(昭和10年)6月に鉄筋コンクリートの橋が架けられた。長さ92.7メートル、幅9.2メートルあった。1975年(昭和50年)に上流側に愛宕大橋が開通すると、愛宕橋の車通り、人通りは少なくなった。
2000年に、橋を架け替えたものが、2005年現在まである愛宕橋である。PCT桁橋で、長さ102.0メートル、幅12.8メートル。
[編集] 参考文献
- 関根一郎『仙台・川と橋の物語』、創栄出版、1991年。ISBN 4-7952-5301-3
- 三原良吉『広瀬川の歴史と伝説』、宝文堂、1979年。
[編集] 広瀬川の橋
生瀬橋 - 牛越橋 - 澱橋 - 仲の瀬橋 - 大橋 - 評定河原橋 - 霊屋橋 - 愛宕大橋 - 愛宕橋 - 宮沢橋 - 広瀬橋 - 千代大橋