徳川彦左衛門
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徳川 彦左衛門(とくがわ ひこざえもん)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。宇宙戦艦ヤマトの機関長。徳川彦七、徳川太助という息子がいる。孫である愛子には目がない。その名前は、江戸時代初期に「天下のご意見番」として名を馳せたと言われる、武将・大久保彦左衛門に由来すると思われる。(声:永井一郎)
[編集] 宇宙戦艦ヤマト
ヤマトに乗る以前から、地球艦隊で沖田十三と共に戦ってきた。沖田の昔ながらの戦友であり一番の理解者で、兄守を沖田に見殺しにされたと逆恨みしていた古代進の誤解を解いた。ヤマトの土台とも言うべき機関室からその屋台骨を支える、さながら影の重鎮的存在。面倒見がよく直属の部下からは「おやじさん」として慕われているが、地球に息子夫婦と最愛の孫を残してきた関係で望郷の念が人一倍強く、一刻も早い地球への帰還を望むあまり部下の心理面でのフォローが疎かになり、イスカンダルでは直属の薮助治機関士らのヤマト脱走を事前に察知できなかったことを嘆くことになった。
- 当初第一艦橋にて機関を遠隔操作・モニターしていたが、脚本家が徳川を後に反乱を企てる予定の人物と誤解、そういう人物が第一艦橋にいるのは具合が悪いと判断して機関室に下がらせた。詳しくは薮助治の項を参照。
[編集] さらば宇宙戦艦ヤマト
命令を無視して旅立つ古代達に同乗。しかし、白色彗星帝国との最後の攻防の中で、機関室が被弾した際に死亡。最期の言葉は「波動エンジン出力低下、しかし航行に支障なし・・・」であり、最期まで機関長としての任務を全うした。(テレビ版の2では、超巨大戦艦の一斉砲火によって、機関室が大破した際に死亡。 最後の言葉は、「エンジン出力低下、しかし、航行は……可能……!」)
[編集] 家族
- 徳川太助(とくがわ たすけ)(声:古谷徹)
徳川彦左衛門の次男で、宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち以降に登場する。ヤマト機関室勤務の乗組員である。詳細は徳川太助を参照。但し、劇中では「徳川彦左衛門の長男、たす・・太助です」と自己紹介しており、矛盾する。このため、彦七は婿で、菊子が彦左衛門の娘だ、と解釈されることもある。
- 徳川彦七(とくがわ ひこしち)(声:野村信次)
徳川彦左衛門の長男(太助の兄)。劇中では徳川彦左衛門が地球との最後の交信をするときに登場。妻は徳川菊子。娘は愛子。
- 徳川菊子(とくがわ きくこ)(声:千々松幸子)
徳川彦七の妻。劇中ではイスカンダルに向かうヤマトの機関長の徳川彦左衛門が地球との最後の交信をするときに登場。
- 徳川愛子(とくがわ あいこ)(声:麻上洋子)
徳川彦七が妻徳川菊子との間にもうけた娘。ヤマトの初代機関長・徳川彦左衛門の孫でもある。徳川彦左衛門は愛子には目がなかった。