広島県道251号後山公園洗谷線
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広島県道251号後山公園洗谷線(ひろしまけんどう251ごううしろやまこうえんあらいだにせん)は福山市鞆町後地と福山市水呑町を結ぶ一般県道である。観光目的で建設された道路で、愛称は福山グリーンラインである。
目次 |
[編集] 路線データ
- 起点:福山市鞆町後地(広島県道47号鞆松永線交点)
- 終点:福山市水呑町・洗谷三差路(広島県道22号福山鞆線交点)
- 総延長:
- 実延長:14.4km
- 愛称:福山グリーンライン
- 異常気象時通行規制区間:福山市鞆町後地(起点)~福山市瀬戸町長和間(14.4km)
- 夜間通行規制区間:福山市鞆町後地(起点)~福山市瀬戸町長和間(14.1km、23:00~5:00)
[編集] 沿革
- 1970年7月21日 広島県告示第630号により広島県道109号後山公園洗谷線として認定される。
- 1972年11月1日 県道番号再編により現行の県道番号に変更される。
- 1974年4月1日 福山グリーンライン(正式名称:後山道路)供用開始に伴い全線が開通する(当時は有料道路だった)。
- 1980年4月1日 交通量が少ないことに伴う経営不振によりわずか6年で無料開放される。
- 1985年 自動二輪車の通行が禁止される。
- 2004年7月1日 犯罪防止のため福山グリーンラインの大部分(14.4km中14.1km)が夜間自動車通行止めになる(全区間にならなかったのは北側入口から本路線に入ってすぐのところにラブホテルがあるため。ちなみに北側の通行止め起点はそのすぐ先の料金所跡地である)。
- 2005年2月1日 沼隈郡沼隈町が福山市に編入されたことに伴い全線が福山市域を通る路線になる。
[編集] 通過市町村
- 福山市
[編集] 地理
[編集] 沿線の自然
- 熊ヶ峰(標高437.9m)
- 彦山(標高430.1m)
[編集] 沿線の名所・旧跡・観光地
- 中川美術館
- ファミリーパーク
[編集] トンネル
- 室浜トンネル(福山市沼隈町能登原~福山市鞆町後地間、延長:105m)
[編集] 接続道路
- 広島県道47号鞆松永線(福山市鞆町後地〔起点〕)
- 広島県道72号福山沼隈線(福山市瀬戸町長和)
- 広島県道22号福山鞆線(福山市水呑町・洗谷三差路〔終点〕)
[編集] 重用区間
- 広島県道72号福山沼隈線(福山市瀬戸町長和~福山市水呑町・洗谷三差路〔終点〕間)
[編集] 備考
- 沼隈半島東部の尾根を通るため、鞆の浦や燧灘(ひうちなだ)、尾道水道などを見ることのできる眺望の良い路線である。
- わずか6年で無料開放のやむなきに至った背景の一つには本路線から観光地の鞆の浦に通じる道がどれも狭く、広島県道22号福山鞆線のバイパスとして十分機能しなかったことが挙げられる。既に無料開放から四半世紀が経過しているが、この点は今も変わっていない。
- 自動二輪車通行禁止規制を予告する標識は本路線に接続する県道や市道にいくつか立てられているが、単に規制開始地点までの距離しか書かれていないため紛らわしい。
- 路線名称からすれば終点は福山市水呑町・洗谷三差路であるが、広島県道72号福山沼隈線との重用区間には本路線の存在を示すものは一切なく、福山グリーンラインの終点が本路線の終点であると思っている人が多い。広島県道72号福山沼隈線は1994年以前は広島県道388号下山南(しもさんな)福山線であり、番号は本路線が若かったのだが、それでも重用区間には広島県道388号下山南福山線の県道標識しかなかった。
- 本路線の県道標識は福山市瀬戸町長和・福山グリーンライン北側入口近くの上り線に一つあるだけであるが、普通の県道標識より大きく、文字も大きい珍しい標識である(補助標識なし)。設置時期は不明であるが、現存する広島県最古の県道標識である可能性が高い。
- 夜間の自動車の通行は禁止されているが、遮断機などはない。
- 全体的に勾配やカーブが多く、いわゆるワインディングロードである。二輪規制はともかく夜間通行止めは走り屋対策もあると思われる。当然ながら広島県警察福山西警察署はパトロールを強化しているようである。