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巡撫(じゅんぶ)は、明代及び清代に存在した官職名。
明の洪武年間から永楽年間にかけては、中央から地方に派遣される臨時官であったが、宣徳年間から常設され、明代末期には1省あるいはその一部を管轄する地方官として、20人を超えた。都御史を兼ね、しばしば軍事も兼務し、布政使・按察使・都指揮使の上位として、地方を管轄した。
清代には明の制度を踏襲して、巡撫は省の長官とされ、総督とほぼ同格として皇帝に直属した。上奏・属官の任免・軍隊指揮・地方財政の監督・裁判・渉外などを権有した。