岩津ねぎ
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岩津ねぎ(いわつねぎ)は、兵庫県朝来市が特産の葱。下仁田ネギ、博多万能ねぎとともに日本三大葱の一つと言われる。
江戸時代、生野代官所の役人が京都から九条ねぎの種子をもち帰り、生野銀山の労働者のための冬の生鮮野菜として、岩津地区で栽培がさせたのが岩津ねぎの起こりとされる。
白葱(根深ねぎ)と青葱(葉ねぎ)の中間種で、青いところから白いところまで全部食べられる。身は柔らかく、甘みや香りが強いのが特徴。青葱である九条ねぎが但馬南部の環境に合わせて変化、また昭和初期には白葱である東京根深一本太ねぎや千住ねぎとともに栽培されたことで自然交配が行われ、白葱と青葱の特徴を兼ね備えた葱になったと考えられている。
人気の高まりと共に岩津ねぎと称した粗悪品が出回るようになったことから、現在は品質を維持するために朝来町岩津ねぎ生産組合が商標登録している。
[編集] 外部リンク
岩津ねぎの世界(兵庫県朝来市によるページ)