山田勉 (投手)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
山田 勉（やまだ つとむ、1968年2月9日 - ）は、昭和末期から平成期（1980年代後半～1990年代）のプロ野球選手。ポジションは投手。中日ドラゴンズ・横浜ベイスターズに在籍した山田博士（山田洋、ヒロ山田）は実弟。
目次 |
[編集] 来歴・人物
大垣工業高校から1985年のドラフト5位でヤクルトスワローズ入団。制球難で長らくくすぶっていたが、1993年にリリーフ投手として頭角を現す。抑え投手である高津臣吾の前を投げるセットアッパーとして、また時には先発投手として活躍した。188cmの堂々たる体躯を持つ。投じる速球はなかなかの威力だが、握力低下が激しく連投が効かないという、抑えとしては致命的な欠点があった。また打撃でも、自らの抑え失敗を挽回する本塁打を打つなど、生涯45打数ながら3本塁打とパワーを見せつけた。
1993年9月10日、広島東洋カープ戦に先発し1試合16奪三振の記録を残した（セ・リーグタイ記録）。1997年オフにヤクルトを戦力外となり、渡米して大リーグに挑戦するも果たせず、帰国して広島に入団するもオフに再び自由契約。1998年オフに福岡ダイエーホークスへテスト入団し、前半戦は抑え投手として復活して優勝に貢献するも、2000年は一軍登板機会が無く、この年限りで引退した。
引退後はプロゴルファーを目指している。現在はゴルフショップの支配人をしつつ、そのパワーを生かしてドラコン大会などに参加している。広島時代の1998年7月16日、中日戦では実弟の山田博士（当時は洋）と同じ試合で投げ合った。またその試合の6回表には投手・勉、打者・洋という兄弟直接対決も実現した。
[編集] 背番号
- 66（1986年-1997年）ヤクルトスワローズ
- 42（1998年）広島東洋カープ
- 43（1999年-2000年）福岡ダイエーホークス
[編集] 通算成績
- 208試合 356投球回 30勝20敗14S 339奪三振 189与四死球 41被本塁打 防御率4.30
