小倉サマージャンプ
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小倉サマージャンプ(こくらさまーじゃんぷ)は、日本中央競馬会 (JRA) が小倉競馬場の障害・芝3390mで施行する中央競馬の障害の重賞 (J・GIII) 競走である。
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[編集] 概要
1998年まで障害のオープン特別競走として施行されていた小倉障害ステークスを前身とし、1999年に障害競走にグレード制が施行された事により、夏の中央競馬開催にも障害馬が出走できる競走を整備する意味合いの元、小倉障害ステークスを重賞に格上げする形で新潟ジャンプステークスとともに新設された。
唯一日曜日に施行されていた日本の障害重賞だったが、2006年から土曜日の開催に移行された。
夏の障害重賞路線の第1戦であり、ダートコースの内側にある障害コース及び襷コースを使用して行われる。まず障害コースの正面コースから発走し、通常とは逆の左周りに周回したのち、襷コースを経由して右回りに周回し、4コーナーで本馬場のの芝コースに出て移動式の障害を1台飛越してゴールする。
出走条件は、サラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬(外国産馬を含む)。
総額賞金は6,660万円で、1着賞金3,500万円、2着賞金1,400万円、3着賞金880万円、4着賞金530万円、5着賞金350万円と定められている。
[編集] 歴史
- 1999年 - 小倉競馬場の障害・芝3390mの4歳(現3歳)以上のハンデキャップの混合の重賞(J・GIII)競走、小倉サマージャンプとして創設。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳以上」から「3歳以上」に変更。
- ロンシャンエース(高橋康之騎乗)が落馬。
- 2004年 - クールジョイ(金折知則騎乗)が落馬。
- 2005年 - トウショウジェイル(林満明騎乗)が落馬。
- 2006年 -
- 障害競走史上最高額の3連単の配当1,205,020円を記録。
- ヤマカツブルックス(林満明騎乗)が落馬、ラストコンテスト(黒岩悠騎乗)は右肩は行で故障中止。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1999年7月18日 | ロングイカロス | 牡4 | 3:43.0 | 植野貴也 | 沖芳夫 |
第2回 | 2000年7月23日 | レガシーロック | 牡5 | 3:42.8 | 白浜雄造 | 坂口正則 |
第3回 | 2001年7月22日 | ヒサコーボンバー | 牡8 | 3:45.3 | 高田潤 | 西園正都 |
第4回 | 2002年7月21日 | ギフテッドクラウン | 牡6 | 3:41.7 | 高田潤 | 吉岡八郎 |
第5回 | 2003年7月27日 | ウインマーベラス | 牡6 | 3:43.8 | 白浜雄造 | 森秀行 |
第6回 | 2004年7月25日 | ロードプリヴェイル | 牡6 | 3:41.4 | 熊沢重文 | 池江泰郎 |
第7回 | 2005年7月24日 | フミノトキメキ | 牡4 | 3:41.6 | 石山繁 | 目野哲也 |
第8回 | 2006年7月22日 | コウエイトライ | 牝5 | 3:42.0 | 小坂忠士 | 田所清広 |
[編集] 関連項目
- 小倉障害ステークス - 前身の競走
- 新潟ジャンプステークス - 夏開催のもう1つの障害の重賞競走