寝屋川車庫
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寝屋川車庫(ねやがわしゃこ)は大阪府寝屋川市にある京阪電気鉄道の車両基地である。 萱島~寝屋川市のほぼ中間に位置している。 寝屋川車両基地・寝屋川車両工場も当車庫に隣接している。 11月開催のファミリーレールフェアでは一般公開が行われている。
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[編集] 概要
- 敷地面積は約70,000m²であり、京阪電鉄最大の車両基地となっている。
- 車両収容能力は340両である。
- 全般検査や車両の入れ替えなど京阪電鉄の車両の重要拠点となっている。
[編集] 歴史
- 1958年(昭和33年)- 萱島車庫として開設。
- 1964年(昭和39年)- 現在の寝屋川車庫に改称される。
- 1972年(昭和42年)- 車両工場・倉庫などが設置される。
- また、何回に渡って収容能力の拡大が行われている。
[編集] 守口車庫からの移管
かつて、現在の守口市駅付近(現在の京阪百貨店)にあった守口車庫が廃止されるのに伴い、検査などの業務が移管された。
[編集] 入出庫線
入出庫線は大阪方・京都方それぞれにある。
- 大阪方
- 主に萱島発着電車、大阪方面へ送り込み・回送されて着た列車が走行し複線となっている。
- 京都方
- 主に寝屋川市発着(始発は早朝、終着は深夜のみ)と交野線の列車、京都方面への送り込み・回送されて着た列車が走行し単線となっている。寝屋川市駅付近高架に伴い、京都方側の入出庫用の線路も高架された。
[編集] 構内入換車
当車庫で見られる青い構内入換車は京津線で活躍した70形72号車を改造したものであり、職員からマスコットして親しまれている。現在車籍はなく、機械扱いである。
72号車は1949年8月9日の四宮車庫火災で僚車が全て焼失した中、偶然他工場に入場していたため難を逃れた車両であった。その後もただ1両のみの70形として1967年まで営業車として使命を全うしたのち、構内入換車となり守口工場を経て寝屋川車庫に落ち着いている。幸運にも生き残った経緯から今も大切にされているという。
京阪本線の1500Vへの昇圧時には車内に設置された大型の電動発電機から供給される電源で走行するよう改造されるなど大幅な改造を受けているが、外観には70形当時の面影をよく残している。
この車両が使用している台車(ブリル27E-1)は、元をたどれば京阪創業時の車両である1形が履いていたものであり、開業から1世紀近くを経て現役で使用されていることになる。
[編集] 関連項目
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