寒冷地仕様
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寒冷地仕様(かんれいちしよう)は寒冷地での使用を考慮した部品を組み込んだ機器や乗用車に設定される特別仕様。日本国内では主に北海道や東北地方、信越地方の販売品に見られる。
[編集] 乗用車
乗用車では主にトヨタやダイハツ、日産、三菱等のメーカーが設定しており、別料金になるので他都府県での標準価格より若干値段が高くなる。トヨタでは北海道地区で販売する新車に寒冷地仕様を標準装備、他地域ではオプション装備としているが、ダイハツや日産、三菱では北海道においてもオプション装備として設定されている。
標準車との違いとしては「コンピュータの設定変更」、「大容量バッテリーもしくは大型バッテリーの搭載」、「車内ヒーターの高出力化」、「ワイパー等のモーター部の強化」、「各部使用オイルの凍結防止強化」、「スノーワイパーブレードの装備」、「リアワイパーの非装着」等があり、最近は「ミラーヒーター」や「リアフォグランプ」、「ワイパーデアイサー(凍結ワイパー融解のための熱線)」、「LSD」等の装備とセットオプション化される事もある。(これらの装備は、北海道外でもオーダーする事で選択する事も出来る。)
(1970年代までは、北海道で販売される自動車には、ラジアルタイヤやチューブレスタイヤは一部の高級車を除き設定されなかった)
三菱・ランサーエボリューション、スバル・インプレッサの様なラリーで戦う事を前提にしたモデルは、最初から寒冷地仕様相当の装備を備えており、別料金で寒冷地向けの最小限装備(スタッドレスタイヤやミラーヒーターの有無等)が付く程度であり、ホンダやマツダ、スバルに至っては寒冷地仕様の設定自体が無く、これらの装備を標準として全国均一価格にしている。大半の輸入車は寒冷地仕様と同等の装備をもっている。
北海道内での使用目的で中古車を探す場合この「寒冷地仕様」の車を選ばないと、冬季に非常に困る事になる為、他の都府県に比べて中古車選びは注意を有する事になる。