富士火災海上保険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

富士火災海上保険（ふじかさいかいじょうほけん）は、大阪府と東京都に本社を置く中堅損害保険会社。バブル崩壊後に経営危機に瀕し、経営安定化のため2002年3月より、オリックス株式会社（22.19%）とAIGグループ（22.14%）の出資を受けており、両者のグループ企業といえる。

[編集] 会社概要

商号　富士火災海上保険株式会社
本社所在地　大阪府・東京都の2本体制。
- 本社　大阪府大阪市中央区南船場1丁目18番11号
- 東京本社（かつての首都圏営業本部）東京都中央区銀座2丁目12番18号
設立　1918年（大正7年）4月18日
事業内容　保険業（損害保険業）
代表者　取締役兼代表執行役社長・CEO ビジャン・コスロシャヒ
資本金　413億円
株主　7403名（2005年12月31日現在）

オリックス株式会社（22.19%）

エイアイジー・ノンライフ・ホールディング・カンパニー・ジャパン・インク（20.04%）

エイアイユー・インシュアランス・カンパニー（AIU保険会社）（2.10%）

[編集] 沿革

1918年　日本簡易火災保険設立。
1949年　富士火災海上保険に社名変更。

[編集] 備考

動産三社の一角。
もともと財閥色はなかったが、戦後は大和銀行（現在のりそな銀行）と提携し、同行をメインバンクとする。このため、旧野村財閥系企業が多い「大輪会」にも参加した。
- 戦前吸収合併した東京地盤の常盤簡易火災保険が、川崎財閥系の企業ではある。同社は同系の日本火災保険（現在の日本興亜損害保険）との合併を望んだが、当時は動産保険会社と普通の保険会社の合併は許されず、やむなく同業の日本簡易火災保険に吸収合併された。
- 「富士」と名乗っているが、旧富士銀行（現在のみずほ銀行・みずほコーポレート銀行）とは全く無関係である。改称当時、財閥商号使用禁止の時期と重なり、富士銀行の他、富士信託銀行（現在の住友信託銀行）も存在した。各社とも似通った社章を用いていたが、いずれも無関係である。
富士生命保険は子会社である。
2005年10月現在、スポンサーとして流れてるテレビコマーシャルは『まんが日本昔ばなし』（毎日放送製作・TBS系列）である。※残念ながら2006年9月13日で再び休止に入ることが決まり、全国の視聴者からの「番組を継続してください!!」コールが寄せられている。（枠自体は9月27日の「はなまるマーケット」スペシャルまで提供する。）