宮城県泉館山高等学校
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宮城県泉館山高等学校(みやぎけんいずみたてやまこうとうがっこう)は、宮城県仙台市泉区に所在する男女共学の県立高校である。
校名の由来は所在地である長命ヶ丘にある城跡、長命館(ちょうめいだて)が丘陵(山)の地形を利用して築いたことから、長命ヶ丘を別名「館山」と呼ぶことに因んでいる。略称は「館高(たてこう)」「館山」。進学実績では、国公立大学に年間100名前後の合格者があり、地元の難関東北大学にも毎年複数の合格者を出すなど、県内では比較的上位の進学校に位置する。
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[編集] 学校行事
[編集] 泉三校定期戦
毎年5月に、区内に所在する泉館山・泉・泉松陵の公立高校三校が、泉総合運動場を主会場に様々な種目で対決する。(1991年までは、各高校を会場に実施していた)
毎年、仙台市中心部で宣伝のためのパレードが行われている。
[編集] 球技大会
館高三大行事の劈頭。毎年7月上旬に実施。クラスごとにオリジナルのユニフォームとクラス旗を製作し、ドッジボールやバスケットボールなどの球技を行い、得点を競う。また、ユニフォーム賞とクラス旗賞もあり得点に加算されてクラス毎に総合順位を競う。(但しユニフォーム賞は2006年度の球技大会では廃止されている。)
[編集] 翠樅祭
館高三大行事の2つ目。毎年夏休み明け第2週(8月末~9月頭)に実施。読みは「すいしょうさい」。いわゆる文化祭。文化部やクラス、団体ごとに展示・発表や出店を出す。また、有志バンドの演奏、中夜祭での女装コンテストや、校庭でのフォークダンスも恒例となっている。
[編集] 体育祭
館高三大行事の掉尾。毎年10月に実施。運動会のような形式で、綱引きなどで得点を競う。名物は、炎の女。これは、女子限定の棒引きであるが、例年あまりの激しさに怪我人が続出する。
[編集] イルミネーション
有志で集まった実行委員が生徒から募金を募り、その資金で、木をイルミネーションする。また、有志バンドによるイルミネーションコンサートも行われる。
[編集] 応援団幹部
正式には部活動ではなく、「委員会」扱いであり、入学当初に先輩団員からの通過儀礼的な応援指導から怖がられる存在であるが、おとなしめの校風に反し、存在感は大変大きい。 そのスタイルは羽織はかまを着用し、エールを中心とした応援スタイルであり、幹部は新撰組を模した浅葱色の羽織に白色の袴、団長は黒色の羽織袴に高下駄姿である。創立当初から結成され、2006年で第22代を数える。OB同士での結束も固く、1995年(第10代)までは毎年卒業式時期に歴代のOBを集めたOB会も実施されていた。
代々受け継がれる羽織袴及び高下駄には、その男が目指すべき姿を漢字一字で表した刺繍が施されており(団長は『徳』。幹部用には『礼』『誠』『献』『仁』『智』『義』『信』など)、それらを手渡される際には団長からの訓示も行われる。その儀式で応援団幹部として認められた事に感極まり、号泣する団員も少なくない。
彼らは校内では大変な人気であり(同時に並みの運動部以上の練習量や、理不尽な後輩指導も多々あるが。後述)同校のシンボル的存在である。前述のパレード、定期戦、高校総体、硬式野球部の甲子園予選大会などで活躍し、一糸乱れぬエール、応援歌、応援スタイルが他校からも評判である。
後輩団員が先輩団員に対し、その姿を少しでも見かけたら「押忍!」と挨拶を行う『100メートル挨拶』や、エールの間違いや先輩団員の気分を損ねた時にペナルティーとして与えられる『伏せ!』(腕立て伏せの体制で、『直ってよし!』の声がかかるまで、ひたすら同じ体制をとらなければいけない)など、代々続く後輩指導の厳しさは運動部のそれ以上との声もある。
近年は団員不足により、活動もほとんど行われておらず、平成18年度生徒会役員選挙では応援団長の候補者を擁立できなかったため、かわりにチアリーダーが立候補、当選した。これにより応援団幹部会は事実上休止状態にある。
[編集] 沿革
[編集] 主な卒業生
- 佐々木重樹(元プロ野球選手(ヤクルトスワローズ→福岡ダイエーホークス))
- 堀籠佳宏(陸上選手(富士通):世界陸上出場)