季漢輔臣賛
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季漢輔臣賛(きかんほしんさん)とは、241年(延煕 四年)、蜀漢の楊戯により著された書。
季漢とは末っ子の漢という意味で、蜀漢の人物を讃えたもの(孫権に降った麋芳など例外もある)。蜀漢、あるいは蜀とはあくまで外から見た称であって、正式な国号はあくまでも漢であった。
「蜀書」15巻、鄧張宗楊伝の楊戯伝に付され、陳寿の補足つきで全文収録されている。陳寿が本書を収録したのは、本文の補足であると共に、故国への特別な思い入れがそうさせたのではないかといわれている。
[編集] 参考文献
「正史 三国志 5 蜀書」 (陳寿 著、裴松之 注、井波律子 訳) ちくま学芸文庫
ISBN 4-480-08045-7