太田省吾
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太田 省吾(おおた しょうご、1939年9月24日 - )は、日本の劇作家、演出家。中国済南市に生まれる。学習院大学政経学部中退。京都造形芸術大学教授。
岸田國士戯曲賞の審査員などを務める演劇界の重鎮であるが、劇作家としてよりむしろ演出家としての評価が高い。
演出助手などを経て、1968年「転形劇場」旗揚げに参加。1970年より劇団主宰となる。『水の駅』など無言劇と呼ばれる独特のジャンルを生み出す。代表作に『小町風伝』(1977年初演。第22回岸田國士戯曲賞受賞)。『水の駅』とあわせ『地の駅』、『風の駅』で沈黙劇3部作と称される。
1988年、劇団を平和的理由により解散。以後、藤沢市湘南台市民センター芸術監督、近畿大学教授などを経て現職。
主な著書に、「裸形の劇場」、「動詞の陰翳」、「劇の希望」等がある。