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太史享(たいしきょう、187年? - ?)は、三国時代の呉の武将。字は元復。父は呉の孫策、孫権に仕えた太史慈。
三国志演義では父の太史慈が魏の張遼との戦いで戦死したとき、その死を悲しんだ孫権によって引き取られて養育されたという記述が見られる。正史においては父の死後、その後を継いで孫権に仕えている。父のように勇猛ではなかったが、政治手腕に優れ、呉の南方の異民族である山越の統治などを任された。孫権の死後も重用され、官職は尚書、呉郡の太守、越騎校尉と昇進している。