大道寺直英

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大道寺直英 凡例
時代	戦国時代、江戸時代
生誕	天文21年(1552年)
死没	1642年8月23日
改名	勇丸、繁央、隼人
氏族	大道寺氏(舎人氏)
父母	養父大道寺政繁(実父舎人忠経)、大道寺氏の女
兄弟	直繁、直重(直昌とも)、弁誉、直次、 直英(直英のみ養子)
妻
子	娘(佐武 (養嗣子直秀の妻))

大道寺 直英（だいどうじ なおひで、天文21年(1552年) － 寛永19年(1642年8月23日)は弘前藩津軽氏の家臣。紀伊国藤縄の住人舎人忠経の長男、母親は大道寺氏出身らしいが、この女性が大道寺氏系図上、どこに属するかは不詳。小田原後北条氏の家臣、大道寺政繁の養子となる。幼名は勇丸。通称の大道寺隼人で知られる。(子孫は代々、大道寺隼人を名乗ることが多いので、混同注意)

目次 1 小田原北条氏の落日 2 津軽信牧との出会い 3 不遇の養子 4 外部リンク

[編集] 小田原北条氏の落日

関東の後北条氏の家臣である大道寺氏の娘が、どういう縁があって紀伊国(伊勢国か？)へ嫁いだのかは不明。直英の実父であるとされる舎人忠経の死去後(死去の詳細不詳)、母親の縁で共に関東に移住し、後北条氏家中でも有数の重臣である、大道寺政繁の養子となる。(舎人氏と大道寺氏に関しては、大道寺政繁の「子孫」の項目で少々扱われている) その後は大道寺氏が城代を任されていた河越城、もしくは松井田城に居住していたと思われる。 天正18年(1590年)、豊臣秀吉による関東平定戦（小田原征伐）が始まる。政繁ら河越衆(大道寺氏主力)は松井田城を拠点として、中仙道方面からの豊臣方別働隊の迎撃を担当していた。この時直英は大道寺氏の他の一族と共に、河越城の守備に当たっていたらしい。だが松井田城はが猛攻撃に晒され降伏開城し、松井田の大道寺勢は政繁以下が一転、豊臣方の中仙道別働隊の先鋒として活動を始める。 そのため直英らは裏切り者の一族として、他の大道寺一族とともに河越城を追われることとなり、駿河国内に蟄居したらしい。 その後しばらくの足取りは不明だが、義兄直重が徳川義直に仕えていた縁で、義直の家中に寄食していたらしい。

[編集] 津軽信牧との出会い

慶長19年(1614年)、大坂の陣が起こる。尾張の義直も徳川方として大坂に軍を進めた。その陣中に大道寺直重、そして直英もいた。冬の陣の最中、同じく徳川方として出陣中の弘前藩二代藩主津軽信牧と直英は縁あって出会う。この当時、自領に新たな城の建設を考えていた信牧は、直英が築城技術を習得していることを知り、尾張義直に交渉して直英を移籍登用することとなった。 元和2年(1616年)、大坂の陣の戦後処理などを終えてから、ということであろう。直英は尾張家を退去し、津軽家の家臣となった。当初は5百石。のち1千石に加増され、家老職となる。 直英を得た信牧は、待望の新城建設に乗り出さんとするが、これは一国一城令により計画中止となる。 寛永11年(1634年)に、藩内を二分する古参と新参の家臣団対立を収めた、と伝わる。

[編集] 不遇の養子

津軽家に召抱えられたのち、藩主家の義弟扱いであった直秀を娘の婿養子として、嫡子とする。 だがこの直秀が、津軽家全体を揺るがしかねない爆発物と化そうとした寛永13年(1636年)、直秀は突然死亡する。 詳しい経緯は直秀の項目に譲るが、直秀死亡には暗殺説があり、犯人は直秀の実母(満天姫)とも、義父直英とも言われているが一切不詳である。 寛永19年(1642年)、直英死去。当時としては、かなりの長命であった。弘前市内の貞昌寺に葬られる。

直英-直秀の跡は、直秀の娘(喜久)に、津軽藩三代目藩主の弟為久を婿養子として相続された。 この後、津軽大道寺氏(子孫は主に大道寺隼人の名乗りを継承)は代々弘前藩の家老職を勤めて江戸時代を越え、幕末以降も存続している。

[編集] 外部リンク

カクヒロ(幕末の子孫、津軽藩家老大道寺繁禎が設立)