大天使
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大天使(だいてんし、Archangeloi、アルヒアンゲロイ。英 Archangel、アークエンジェル)とは、
- 天使の位階のひとつ。単数形は「アルヒアンゲロス」。
- ラリー・ニーヴン、ジェリー・パーネル共著の小説作品"Footfall"(邦題『降伏の儀式』1985年)に登場する決戦兵器。迎撃用宇宙船「大天使」。
- その他の大天使に関しては、アークエンジェルを参照のこと。
本稿では、第一項目を取り扱うこととする。
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[編集] ユダヤ教
[編集] キリスト教
[編集] 東方正教会
[編集] ローマ・カトリック
[編集] プロテスタント
ダニエル記にミカエルが天使の長の一と言及され、黙示録で天使の一軍を率いていることを認める。ガブリエルを他の天使より上位とする事およびこの二名以外の固有名を持った天使は、聖書根拠を認めない。
[編集] その他
[編集] 神秘学
天使階級において第八のヒエラルキー(hierarchy:階層)。
ギリシャ語で「アルヒアンゲロイ」は権天使「アルヒェー」と天使「アンゲロス」の複合語である。両者とも天使階級を示さない場合「原初」(αρχη、アルケー万物の根源原子の意味もある)と「使者」(語源はαγγελ知らせの意味が使者にかわったもの。ちなみにエウ アンゲリオン良い知らせはキリスト教の福音の意味となった)という全く通常の言葉である。ここで重要なのは大天使はその命名においても役割においても天使と権天使のその中間に位置する霊的存在ということである。厳密に翻訳することを試みるならば「原初からの使い」もしくは「権天使の天使」ということができる。
人間よりも二段階高次の霊的意識を持った存在で、天使のように個人ではなく、集団や民族、国家を導く使命を持っている。また言語や思考形態に対して霊的な影響を与えているのも、大きな意味での彼らと同じカテゴリーに分類される霊的存在である。
歴史の中では大天使ミカエルがヘブライ民族を導いていたことが有名である。彼は三位一体の「父」の地上においての任務を行使していた霊的存在ヤハウェ(YHWH)(能天使の階級に位置し、旧約聖書のエールの複数形エロヒムのうちの一柱で、月天においての太陽天の使命の行使者である)の前に立ち人類を導いていた存在である。
大天使のうちで特に有名なものは、まず季節と四元素を支配する四大天使
- ラファエル:風の元素を司る。春、復活祭の時期に人々に想像力を送る。名前の翻訳は「神は癒す」
- ウリエル:土の元素を司る。夏、ヨハネ祭の時期に人々に想像力を送る。名前の翻訳は「神の火」
- ミカエル:火の元素を司る。秋、ミカエル祭の時期に人々に想像力を送る。名前の翻訳は「誰が どのように 神」
- ガブリエル:水の元素を司る。冬、降誕祭の時期に人々に想像力を送る。名前の翻訳は「我の強さは神」
三世紀半ごとに交代で全人類を導く七大天使
が挙げられる。
[編集] 文芸作品
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