地域巡回バス (名古屋市)

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「地域巡回バス」は、2004年10月6日から名古屋市営バスが運行している、地域に密着したコミュニティバス路線の愛称である。

目次 1 特徴 2 運行路線 3 補完路線 4 車両 5 時刻表 6 問題点 7 歴史

[編集] 特徴

地域巡回バス（以下、巡回と記す）は、2004年10月6日のダイヤ改正で全22系統が新設された。それまでの「港区」や「中川区1」といった公共施設関連系統（通称”区系統”）を地域に密着したコミュニティバスに生まれ変わらせた路線である。各区内の駅・役所・病院・大規模商業施設・大型バスの運行が難しい狭い道などをくまなく結ぶ、便利な路線である。停留所の間隔が250m程度と、他の路線の約半分となっているのも特徴で、巡回のみが停車するバス停もたくさん設置された。
系統名には地域名が入っているが、特にそれにはこだわらずに路線が敷かれている。なお巡回は100%赤字補填を受けているため、交通局としては損失がない。
また、バス前面には地域巡回バスをPRするたれ幕が取り付けられ、遠くからでもひと目で巡回とわかるようになっている。

[編集] 運行路線

• 千種巡回　地下鉄自由ヶ丘～地下鉄自由ヶ丘
• 東巡回　大曽根～茶屋ヶ坂
• 北巡回　黒川～黒川
• 楠巡回　如意車庫前～如意車庫前
• 西巡回　栄～栄
• 山田巡回　如意車庫前～平田住宅
• 中村巡回　本陣～稲西車庫
• 中巡回　栄～金山
• 昭和巡回　御器所通～名古屋大学
• 瑞穂巡回　新瑞橋～新瑞橋
• 熱田巡回　神宮東門～神宮東門
• 中川巡回　地下鉄高畑～地下鉄高畑
• 富田巡回　戸田～戸田荘
• 港巡回　港区役所～多加良浦
• 南陽巡回　春田駅～春田駅
• 南巡回　神宮東門～神宮東門
• 守山巡回　新守山駅～守山新堀
• 志段味巡回　印場駅～印場駅
• 緑1巡回　大高駅前～白土
• 緑2巡回　有松町口無池～有松町口無池
• 名東巡回　星ヶ丘～猪高車庫
• 天白巡回　地下鉄植田～地下鉄植田

[編集] 補完路線

地域巡回バスは9～16時台にしか運行されない。それ以外の時間帯の利用者の便を図るため、地域巡回バスの路線の全て又は一部を重複運行する路線で、全8路線がある。また地域巡回バス専用の停留所でも停まる。これらの路線は大高12号の寅新田経由の循環と守山11号系統以外、朝夕にしか運転されない。

• 西巡回
  • 栄27　栄～栄
• 昭和巡回
  • 金山26　金山～金山
• 北巡回
  • 黒川14　黒川～安井町西
• 南巡回
  • 神宮16　神宮東門～神宮東門
• 天白巡回
  • 植田12　地下鉄植田～地下鉄植田
• 南陽巡回
  • 春田11　春田駅～両茶橋
• 緑１巡回
  • 大高12 　 大高駅前～白土
  • 大高12　藤田保健衛生大学病院→大高駅前→寅新田→大高駅前→藤田保健衛生大学病院
• 守山巡回
  • 守山11　新守山駅～守山新堀

[編集] 車両

基本的に小型バス・中型バスが使用されている。ノンステップバスも使われる。 路線によっては、大型バスが間合い運用で入る場合もある。
補完路線は地域巡回系統の車両がそのまま担当することが多い（但し、基本的に垂れ幕は外す）
なお、車両ついての詳細は名古屋市営バスの項を参照のこと。

[編集] 時刻表

時刻表は名古屋市交通局公式ホームページを参照のこと。
9～16時台に各1本ずつ、1日8往復が運転されている。

[編集] 問題点

• 各区内の役所や商業施設などをくまなく結ぶ性格上、路線の長大化・複雑化が発生し、はじめて利用する人には分かりにくい場合がある。
• 上記の性格上、当然乗務員にも大きな負担がのしかかる（起点から終点まで、1時間ぐらいかかる路線もある）
• 利用者のほとんどが敬老パス利用者のため、もっと若年層にPRする必要がある。
• 地域巡回バスは100%赤字補填されているが、補完路線の損失分は交通局の負担のため、赤字が増える。
• 南陽巡回に代表されるような、利用者が極限までいない路線を今後も維持するのかどうか、検討する必要性がある。

[編集] 歴史

• 2004年10月6日 - 地域巡回バス全22系統を運行開始。
• 2005年8月9日 - 地元住民の要望により、千種巡回・瑞穂巡回を経路変更。
• 2006年3月31日 - 初のダイヤ改正。巡回バス専用停30箇所を新設。
• 2006年11月1日 - 瑞穂巡回系統一部路線変更・停留所新設。