国是
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国是(こくぜ)とは、その国の大部分の政策の方向性を決定付ける、国民の支持を得た方針のことであり、基本的には長期的に維持される。憲法と違い、内政・外交その他諸々の分野全てを網羅するものでは無く、内政のみ、もしくは外交のみに作用するということも決して珍しいことではない。そもそも法律として明文化されるとは限らない。よって法的拘束力が無い場合が珍しくない。大抵は「○○主義」などというように簡潔な表現で呼称できる。
上記にあるように長期的に遂行されるものであるため、これによってその国の性格付けがなされやすい。逆に言えば、国是を知ればその国の性格がある程度知ることができると言える。国是の形成は、その国の建国のプロセス、もしくはその国の歴史上の大きな転換点となるような出来事上から形成される場合が多い。例えば建国する際の目標であったものが、建国後そのまま国是としているケースである。このように歴史と密接に絡んでいるのが常であるため、その国の国是を理解するには、その国の歴史を学ぶ必要があると言える。
軍政時代の韓国では、反共が国是とされた。1985年、兪成煥国会議員が「韓国の国是は、反共ではなく統一」と発言したところ、同議員は国家保安法違反で即時逮捕された。韓国当局は記者会見で「韓国の国是は反共」と改めて強調した。
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