和泉薬品工業
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和泉薬品工業株式会社(いずみやくひんこうぎょう)は日本の医薬品メーカー。大幸薬品と同様に、正露丸を製造しているメーカーである。
[編集] 概要
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1954年に業界第一位で中島佐一の「忠勇征露丸」製造販売権を継承する大幸薬品(大阪府吹田市)が商標登録を行い「正露丸」の名称の独占的使用権を主張したが、クレオソートの製法を独自開発し物資不足の第二次大戦中も軍に征露丸の納入を続けた和泉薬品工業などからの反発を受け、20年にわたる裁判の結果1974年3月に「正露丸はクレオソートを主材とした整腸剤の一般的な名称として国民に認識されており、これを固有の商標とした特許庁の審決を取り消す」という最高裁判決が確定した。
正露丸の商標は現在も大幸薬品が所有しているが、他社が正露丸の名で販売しても構わないという、「アスピリン」などと同様にいわゆるパブリック・ドメインとしての地位が確立された数少ない医薬品のひとつであると言えよう。
なお2005年11月にパッケージの類似性を理由に大幸薬品が和泉薬品工業を相手取って損害賠償を求める裁判を起こしていたが、2006年7月27日大阪地方裁判所は訴えを棄却した。大幸薬品はこれを不服として控訴する予定である。