Wikipedia:合意形成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
このページは、日本語版ウィキペディアにおける合意形成の方法について解説したページです。
目次 |
[編集] コンセンサス方式
ウィキペディア上における決定は、原則としてコンセンサス方式によります。コンセンサス方式は一種の全会一致方式で、最も民主的な決定方法であるため、すべての国家が最高独立であり、また、平等な存在であることを前提として成立している国際社会において、主たる決定方式として採用されています。ウィキペディアにおいても、すべてのユーザーは、最高独立かつ平等な存在ですから、この方式が最も理念に叶った決定方式であるといえます。ウィキペディアにおけるコンセンサス方式は、次のような前提から出発します。
- すべての利用者が、提案する権利を有する。
- すべての利用者が、議論に参加する権利を有する。
- すべての利用者が、提案・議論に反対する権利を有する。
このような前提により成立した合意は利用者の総意となります。コンセンサス方式による合意形成のためには、次のような手続を践んでください。
- まずは、ウィキペディア上のページないしメーリングリストで、提案をしてください。このとき、必ず、記名の上時間を記載してください(~~~~と入力することにより、自動的にこの記載が入ります)。
- 提案には、誰でも異論を投げかけることができます。このとき、必ず、記名の上時間を記載してください(~~~~と入力することにより、自動的にこの記載が入ります)。
- 提案に、異論が投げかけられた場合には、議論のプロセスに入ります。合理的な期間〔軽微な案件で24時間、中程度の案件で72時間、重大な案件で168時間程度が妥当でしょうか〕内に異論がなければ、提案がそのまま決定事項となります。
- 提案に異論が投げかけられた場合には、双方が納得する解決を得るように、議論と交渉をしてください。議論がまとまった場合には、その結論が決定事項となります。
- 議論がまとまらない場合には、多数決方式による解決を図ってください。
[編集] 多数決方式
コンセンサス方式で妥結が図れない場合には、多数決方式に移行してください。多数決方式は、少数派の意見を切り捨てることになるため、コンセンサス方式には劣りますが、民主的な方法であるため、次善の策として多くの場所で採用されています。少数派意見の切り捨ての弊害を可能な限り小さいものとするため、投票の前には議論を尽すことが要求されます。
- 多数決方式に移行する前に、かならず議論を尽してください。
- (a) 議論の過程で決定的な対立点が明確になり、(b) その対立点について相互に妥協の見込みがないことが分かった、というところまで議論が成熟したら、投票を行ってください。
- 投票を行うべきなのは、根本となる対立点についてのみです。その帰結に過ぎない点について別個の投票を要求してはいけません。そのようなことをすると、矛盾を孕む結論となって、問題解決とならないおそれがあるからです。
- Wikipedia:投票の指針にのっとって、投票をしてください。
[編集] 3分の2方式
その他、現在、Wikipedia‐ノート:削除の方針において、Ojigiriさんにより、削除依頼の処理について、3分の2方式による合意形成が提案されています。