加紫久利神社
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加紫久利神社(かしくりじんじゃ)は鹿児島県出水市下鯖町にある神社。
[編集] 沿革
創始年は全く不明であるが、『日本三代実録』に「貞観2年(860年)3月、薩摩国従五位下加紫久利神加従五位上」とある。『延喜式』では枚聞神社と共に名前が見え、薩摩国の神社として記載のあるただ2つの例の一つであった。そのため後世「薩摩二ノ宮」とも言われている。(薩摩国は鎌倉期以後、一ノ宮が二社存在し二ノ宮不詳)
歴史のある神社であることから、その後この地の支配者となった島津氏の尊崇も厚かったが、明治10年の西南戦争により全焼し、社殿はおろか歴代伝えた宝物すら失った。明治13年に社殿は再興された物の、その後の新田開発などで境内を大きく浸食され、戦後には社殿崩壊の危機にまで瀕した。現在の社殿は地元有志の寄付により昭和36年再建された物である。
[編集] 祭神
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