兵頭二十八
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兵頭 二十八(ひょうどう にそはち、本名、斉藤 浩、1960年 - )は、日本の軍事評論家。軍学者、よろずライターを称し、軍事・防衛関連のオピニオン活動を行う。元陸上自衛官。
出身地は長野県長野市。高校卒業後いくつかの職を経て1982年、陸上自衛隊入隊。東部方面隊に配属となる。1984年、北部方面隊配属を最後に任期満了による退官。その後大学生・大学院生としての生活を経て、ライターとなる。
1988年神奈川大学外国語学部卒業、1990年東京工業大学大学院理工学研究科社会工学専攻博士前期課程修了(故、江藤淳の研究室。入学時、江藤は兵頭を防衛大学校中退と勘違いしていた)。学位は理工学修士(東京工業大学)。
軍事的合理性という観点から、日本の核武装を主張している。そのため東京はもちろんの事、保守論壇に比較的寛容とされている関西のテレビ・ラジオメディアから事実上門前払いを食らっている。かつては「朝まで生テレビ!」などに出演したこともあった。
保守系論壇誌『正論』のコラム「cross line」の担当者の一人。2006年現在函館市に在住。
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[編集] 著作
[編集] 単著
- 『日本の海軍兵備再考』(銀河出版, 1995年)
- 『日本の防衛力再考』(銀河出版, 1995年)
- 『ヤーボー丼――いかにして私たちはくよくよするのを止め、核ミサイルを持つか』(銀河出版, 1997年)
- 『たんたんたたた――機関銃と近代日本』(四谷ラウンド, 1998年)
- 『有坂銃――日露戦争の本当の勝因』(四谷ラウンド, 1998年)
- 『イッテイ――13年式村田歩兵銃の創製』(四谷ラウンド, 1998年)
- 『日本海軍の爆弾』(四谷ラウンド, 1999年)
- 『武侠都市宣言!――戦後「腐れ史観」を束にして斬る』(四谷ラウンド, 2000年)
- 『軍学考』(中央公論新社[中公叢書], 2000年)
- 『パールハーバーの真実――技術戦争としての日米開戦』(PHP研究所, 2001年/PHP文庫, 2005年)
- 『「新しい戦争」を日本はどう生き抜くか』(筑摩書房[ちくま新書], 2001年)
- 『地獄のX島で米軍と戦い、あくまで持久する方法』(四谷ラウンド, 2001年)
- 『学校で教えない現代戦争学――文民のための軍事講座』(並木書房, 2002年)
- 『日本人のスポ-ツ戦略――各種競技におけるデカ/チビ問題』(四谷ラウンド, 2002年)
- 『「戦争と経済」のカラクリがわかる本――アングロサクソン「常勝」の秘密』(PHP研究所, 2003年)
- 『ニッポン核武装再論――日本が国家としてサバイバルする唯一の道』(並木書房, 2004年)
- 『あたらしい武士道――軍学者の町人改造論』(新紀元社, 2004年)
- 『精解五輪書――宮本武蔵の戦闘マニュアル』(新紀元社, 2005年)
- 『日本有事――憲法を棄て、核武装せよ!』(PHP研究所, 2006年)
[編集] 共著
- (別宮暖朗)『戦争の正しい始め方、終わり方――小さな戦争が大きな戦争を食い止める』(並木書房, 2003年)
- (別宮暖朗)『技術戦としての第二次大戦――日本vs中ソ米英篇』(並木書房, 2005年)
- (籏谷嘉辰)『日本刀真剣斬り――陸軍戸山流で検証する』(並木書房, 2006年)
- (別宮暖朗)『大東亜戦争の謎を解く――第二次大戦の基礎知識・常識』(光人社, 2006年)
[編集] 外部リンク
- 兵頭自身の寄稿する「兵頭二十八の放送形式」コーナーあり
- 絶版書籍のオンライン販売