公共投資
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公共投資(こうきょうとうし)は、政府部門が行う投資である.公共事業ともいう。高速道路、鉄道などの社会資本の整備が目的である。理論的には、公共投資の増加は乗数効果により多くの有効需要を創出し、国内総生産(GDP)を拡大させる。失業を削減するために、公共投資を増やして景気を刺激する政策は財政政策に含まれる。
公共投資は、政治家による利益誘導の温床になりやすく、ハコモノ乱立で揶揄(やゆ)されるような弊害を引き起こしやすい。費用対効果の見極めが重要である。
また、公共投資対象が建設に傾斜しているため、建設業の肥大を招きやすく、国・地方の産業構造を著しく歪める可能性がある。
昨今の小泉純一郎内閣では公共投資の削減を進めており、建設業を中心に雇用情勢が厳しくなっている。