八千代市公共施設循環バス
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八千代市公共施設循環バスぐるっと号(やちよしこうきょうしせつじゅんかん-)は、千葉県八千代市内を循環するバスである。愛称は市内をぐるっと回るということから付いている。4コースの運転が行われている。
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[編集] 概要
千葉県八千代市は東京のベットタウン(八千代台団地、高津団地、村上団地など)として人口が増加した。しかし、その頃に移住してきた人々の高齢化が進んでいくものと推定された。そこで、マイカー等の交通手段を持たない市民を含めた幅広い年齢層の交通の利便性を確保し、市内の公共施設を市民により多く利用してもらうために、また、地域コミュニティ活動の活性化などを目的として、1998年3月2日から公共循環バスぐるっと号の運転を行うこととした。なお、八千代市は、車両の代金および1コースにつき年間1600万円を限度とした補助を行うこととし、運行は地元のバス会社に委託した。
その後、当地を走る東洋バスが規制緩和に伴う不採算路線の廃止を行ったため(米本団地~小室間など)、現在では、初期の目的のほかに、公共交通不便地域に対する公共交通として利用されるようになってきている。(阿蘇地区におけるスクールバスとしての利用などが挙げられる。)
このようにして運行を行ってきたが、2006年現在では、運行開始から10年近くの時が経ち、八千代市におけるバス路線環境の変化や八千代市財政の再建などとも相俟って、今後運行形態などの見直しが進められていく計画である。
[編集] 現行路線
以下の4コースがあり、A~Cは東洋バス新山営業所、Dは京成バス長沼営業所花見川車庫に委託している。毎週月曜日から金曜日に運行される。なお、祝日なども運転されるが、土日は運休となる。各コースとも運賃は100円で1時間20分ほどかかり、右回りと左回りが3回ずつ運行されている。なお、車椅子での利用もできるが、安全上の問題もあり、乗降できるバス停が限られている。
なお、バス停には各コースごとに番号が1から付与されている。
多くの区間は、過去に東洋バスや京成電鉄(現在は京成バス)が路線を持っていた区間であり、それらの代替機能も有している。
[編集] Aコース
- 市民会館~八千代市役所~大和田駅入口~八千代台東子供の森~~八千代台南市民の森~愛宕公会堂~八千代台図書館~高津団地入口~大和田新田下区公会堂~八千代市役所~市民会館
[編集] Bコース
- 市民会館~八千代市役所~八勝園前~勝田台市民文化プラザ~村上駅入口~大師前~ふれあいプラザ~上高野公民館~神野十字路~はばたき職業センター~阿蘇中学校~村上支所~村上駅入口~市民会館
[編集] Cコース
- 市民会館~八千代市役所~萱田小学校~八千代ふるさとステーション~米本団地~平戸~小池~島田入口~睦運動広場~麦丸本郷~郷土博物館~市民体育館~市民会館
[編集] Dコース
- 市民会館~八千代市役所~八千代中央駅入口~農業会館~睦運動広場~八千代西高校~緑が丘駅入口北~バラ園入口~八千代市役所~市民会館
- 2004年4月1日 緑ヶ丘プラザ入口を経由するように改める。
[編集] 車両
日産ディーゼル工業のKC-RN210を用いている。バスデザインは、公募により決定されたものである。