何苗

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何苗（かびょう、138年? - 189年）は中国後漢末期の軍人。何進の異母弟。何皇后は同母妹で生母は朱氏とされる。実父は何真である。

かつては異母兄と共に南陽で屠殺業を営んだが、妹が霊帝の寵愛を受けて、皇子を産んで皇后になると、兄と共に官僚となり、河南尹に任命された。 その後、車騎将軍に累進し済陽侯に封じられた。 やがて、霊帝が崩御し少帝が即位すると、後漢の内政上の障害となっていた宦官の存廃を巡り、政争が発生する。 当時、兄の何進らは宦官の除去を求め妹の皇太后にその旨奏上するなどしていたが、何苗は同母妹の皇太后と組んで兄と対立し、漢朝の伝統と主張して宦官を擁護した。結果的に、189年に兄と甥は宦官十常侍らに殺害されてしまうが、一連の経緯から何進の幕僚らに恨まれてしまい、『何進を殺したのは何苗。その復讐を』として呉匡（蜀の将軍・呉班の父）、董旻によって殺されてしまった。 また、墓は、その後上洛した董卓によって略奪され、遺体は引き出されてばらばらにされている。

[編集] 参考書籍

徳間書店：三国志全人名事典『中国の思想』刊行委員会「編著」