人格
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人格(じんかく)は、個人の心理面での特性。人柄。
人間の成長の過程において形成されていくもの。事故や病気等による外的要因を除いて、幼少期における経験や体験が、人間としての人格形成に大きく影響を与えていると思われる。幼児期に親の愛情を受けずに(ネグレクト等)育った子供は、表情(笑顔等)が少なくなったりする傾向がある。また、こういう環境で育った子供は、脳の発達具合にまで違いがみられる。また、幼少期に継続的な虐待(児童虐待)を受けた子供の中には、虐待を受けているのは自分ではない別の人物だと思い込み、自分自身の中に別の人格(正確には人格状態)を形成する場合もみうけられる。この状態が進行することによって起こる疾患が解離性同一性障害、いわゆる多重人格である。
心理学において人格という用語は,personalityの訳語として用いられるようになった。しかしながら,本来personalityという単語には価値的な意味が含まれていないのに対し,人格という単語には「人格者」という言葉にあるように価値が含まれているという点で,心理学においても用語の用い方に混乱が生じている面がある。日本において「性格」「人格」と使い分けられている言葉であっても,英語ではpersonalityである場合がある。このように,日本語において性格と人格という用語は,ある種の慣用的な表現に過ぎない可能性もあるという点に留意する必要がある。
[編集] 関連項目
- 性格
- 日本パーソナリティ心理学会