二分久男
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二分 久男(にぶん ひさお、1930年12月29日 - )は日本中央競馬会 (JRA) 栗東トレーニングセンターに所属していた調教師である。宮崎県都城市出身。同じく調教師の布施正(故人)とは義理の兄弟の間柄に当たる。
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[編集] 経歴
- 1965年に調教師免許を取得し、厩舎を開業。
- 1978年、アグネスホープで東京優駿(日本ダービー)2着。
- 1980年、ノースガストで菊花賞を制覇。クラシック初優勝。
- 1981年、テキサスワイポンで中山大障害(秋)を制覇。
- 1997年1月11日、マチカネコンチキチでJRA通算600勝を達成。マチカネフクキタルで2度目の菊花賞制覇。年間32勝を挙げ、全国リーディング8位と活躍。
- 2001年2月28日をもって定年を迎え、調教師を引退。JRA通算7783戦で675勝(うち障害181戦23勝)を挙げた。なお、最後まで残っていた所属馬は、直後に新規開業した角居勝彦厩舎へ転厩となった。
[編集] 受賞歴
- 優秀調教師賞、優秀厩舎スタッフ賞(関西)(1997年)
[編集] 主な管理馬
- ノースガスト (菊花賞、神戸新聞杯) 父アラナス
- テキサスワイポン (中山大障害(秋)、京都大障害(春)、阪神障害ステークス(秋)、中京障害ステークス)
- シンウインド (スワンステークス、京王杯スプリングカップ) 父ウエスタンウインド
- マチカネフクキタル (菊花賞、神戸新聞杯、京都新聞杯) 父クリスタルグリッターズ
- テイエムオオアラシ (カブトヤマ記念、福島記念、小倉記念) 父セクレファスター
- シンカイウン (朝日チャレンジカップ、中日新聞杯) 父シンチェスト
- ツルマルツヨシ (朝日チャレンジカップ、京都大賞典) 父シンボリルドルフ
[編集] マイナー血統馬での快進撃
1997年には、マチカネフクキタル・テイエムオオアラシ・シンカイウンの3頭で重賞を6勝するなど、秋競馬の重賞戦線を大いに賑わせ、普段馴染みの薄い血統の馬が立て続けに好走したことも話題となった。
事実、サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービンをはじめとした上位リーディングサイアーの産駒は、ほぼ皆無と言っていいほど二分厩舎には入厩しておらず、それでいて、半年のうちにこれだけの成績を残したのは驚異的なことである。血統だけでなく、実際に馬を見て選ぶことも重視した二分の相馬眼の確かさも、その一因を担っていたと言える。
[編集] 引退後
調教師引退後は、故郷・宮崎で競走馬の育成に携わっており、競走馬の育成風景を取り上げたNHKの朝のニュース内のコーナーで、インタビューを受けたこともある。
[編集] 関連項目
- 外枦保重秋 (元騎手、のちに二分厩舎の調教助手に)
- 西園正都 (元所属騎手、現在は調教師)
- 酒井学 (元所属騎手、現在は西園厩舎所属)
- 競馬の調教師一覧