九二共識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
九二共識(きゅうにきょうしき、英語: 1992 Consensus)とは、1992年、香港で開催された中国と台湾との会談の中で「一つの中国」問題を討議し、形成された見解を示す用語。その内容は「一つの中国」の原則の下、「表記は同じでもその内容は双方が判断する」と相互を政治実態として認識し、「交流、対話、論争の中断」を行なうというものであった。この会談の結果台湾では中華民国行政院大陸委員会を代表する「海峡交流基金会(海基会)」が、大陸では中華人民共和国国務院台湾事務弁公室を代表する「海峡両岸関係協会」が相互に設置することが決定され、1992年10月に香港で設立された。
会談では双方のが主張する「一つの中国」が提示する各項目に関し合意が得られず、間もなく「海協会」は「海基会」に対し、双方が主張する一つの中国の原則の定義が異なるが、両岸事務レベル会談は政治議題とは無関係であるとの政経分離の原則を発表し、これを基礎に両岸交流の持続的な発展が行なわれると提示している。1993年4月の「辜汪会談」により「九二共識」の核心について合意がなされ「一つの中国」の原則表明による暗黙の了承と信頼関係に交流を進めるものとされた。
[編集] 関連
カテゴリ: 中華民国 | 政治関連のスタブ項目