中野美代子
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中野 美代子（なかの みよこ、女性、1933年3月4日 - ）は、中国文学者、作家。北海道札幌市出身。 北海道大学中国文学科卒。オーストラリア国立大学助手・講師、北海道大学助教授・教授を経て1996年退官。西遊記などの中国大衆文学をテーマに、創見に満ちた論考・エッセイを発表。1980年には、『孫悟空の誕生―サルの民話学と「西遊記」』で1980年度芸術選奨文部大臣賞を受賞。1986年からは、急逝した小野忍を引き継ぎ、岩波文庫版『西遊記』の翻訳を手がける。また、『契丹伝奇集』『ゼノンの時計』などの小説もある。
目次 |
[編集] 著作
[編集] 評論・エッセイ
- 砂漠に埋もれた文字――パスパ文字の話（塙書房、1971年）
- 迷宮としての人間（潮出版社、1972年）
- 北方論――北緯四十度圏の思想（新時代社、1972年）
- 中国人の思考様式――小説の世界から（講談社現代新書、1974年）
- 悪魔のいない文学（朝日新聞社、1977年）
- 辺境の風景――中国と日本の国境意識（北海道大学図書刊行会、1979年）
- 孫悟空の誕生――サルの民話学と「西遊記」（玉川大学出版部、1980年）
- 中国の妖怪（岩波新書、1983年）
- 西遊記の秘密――タオと煉丹術のシンボリズム（福武書店、1984年）
- 中国の青い鳥――シノロジーの博物誌（南想社、1985年）
- 三蔵法師（「中国の英傑」6）（集英社、1986年）
- 敦煌物語（「中国の都城」3） （集英社、1987年）
- 仙界とポルノグラフィー（青土社、1989年）
- 中国ペガソス列伝――武則天から魯迅まで（日本文芸社、1991年）
- ひょうたん漫遊録（朝日新聞社、1991年）
- 龍の住むランドスケープ（ベネッセコーポレーション、1991年）
- 孫悟空はサルかな？（日本文芸社、1992年）
- スクリブル（筑摩書房、1995年）
- 奇景の図像学 （角川春授事務所、1996年）
- チャイナ・ヴィジュアル――中国エキゾティシズムの風景 （河出書房新社、1999年）
- 天竺までは何マイル？ （青土社、2000年）
- 西遊記 トリック・ワールド探訪 （岩波新書、2000年）
- 肉麻図譜 中国春画論序説 （作品社、2001年）
- あたまの漂流 （岩波書店、2003年）
[編集] 小説
- 海燕（潮出版社、1973年）
- 南半球奇想曲＜キャプリス・ドュ・シュド＞ （響文社、1986年）
- 耀変（響文社、1989年）
- 契丹伝奇集（日本文芸社、1989年）
- 鮫人（日本文芸社、1990年）
- ゼノンの時計（日本文芸社、1990年）
- 眠る石（日本文芸社、1993年）
- カスティリオーネの庭（文藝春秋、1997年）
[編集] 翻訳
- 世界ノンフィクション全集19（筑摩書房、1961年、共訳）
- 晩清小説史（阿英著、平凡社、1979年、共訳）
- 龍とドラゴン（F・ハクスリー著、平凡社、1982年）
- 西遊記（岩波文庫、1986年～）
- バベルの図書館 聊斎志異（蒲松齢著、J・L・ボルヘス編、国書刊行会、1988年）
- 世紀末中国のかわら版 絵入新聞『点石斎画報』の世界 （福武書店、1989年、共訳）
- 中国怪談集 河出文庫 （1992年、共訳）
- 中国のテナガザル（R・H・ファン・フーリク著、博品社、1992年、共訳）
- 中国山水画の誕生（マイケル・サリヴァン著、青土社、1995年、共訳）
- 風水――欲望のランドスケープ（E・J・アイテル著、青土社、1999年、共訳）
