中京工業地帯
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中京工業地帯(ちゅうきょうこうぎょうちたい)は、愛知県・岐阜県・三重県北部に広がる工業地帯である。四大工業地帯(最近では三大工業地帯という意見もある)のひとつ。京浜工業地帯、阪神工業地帯と比較した場合、従業者数あるいは製造品出荷額で見た規模は最も大きく、本邦随一の工業集積地帯である。従業者数は100万6743人、製造品出荷額は42兆1963億円にのぼる。(工業統計表、2001年)
明治時代には製糸、紡績、繊維工業が盛んであった。 第二次世界大戦中から鉄鋼業・機械工業が、戦後には石油化学工業が進出した。 戦前は特に愛知航空や三菱重工業、中島飛行機などの工場があり航空機生産が盛んで軍需産業の重要拠点であった。
名古屋港周辺の埋立地には製鉄所や石油化学コンビナートが建設されている。また、豊田市を中心として自動車工業が発達している。岐阜市や一宮市周辺には毛織物工業、大垣市は繊維工業、瀬戸市、土岐市には伝統的な窯業が発達している。
中京工業地帯の代表的な都市には、名古屋市、岐阜市、豊田市、大垣市、東海市、安城市、碧南市、刈谷市、一宮市、四日市市などがある。