不耐

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不耐（ふたい、あるいは不耐性、intolerance）とは、その生物が生まれつき抵抗力を持っているものに対して、その抵抗力が失われて弱くなっている現象のこと。

特に医学上で、本来ならば代謝することが可能な物質に対する代謝能力が弱いため、その物質に対する抵抗性が弱くなっている現象のことを指す。

ヒトでは、しばしば遺伝的要因による不耐が見られ、乳糖不耐症、アルコール不耐症などが知られる。これらはそれぞれ乳糖、アルコール（およびアセトアルデヒド）の分解に関わる酵素の活性が遺伝的に低いことによると考えられており、乳糖不耐者では乳製品を摂取した後で下痢などを起こしやすい、アルコール不耐者では酒に弱かったり注射時の消毒用アルコールで発赤する、などの特徴となって現れる。しばしばアレルギーと混同される場合もあるが、アレルギーが生命に関わるほどの重症になりうることと比較すると、その程度は一般に低い。また乳糖不耐症などではごく少量の乳糖を摂取していくことで改善が見られる場合もあるが、それでも一度に多量に摂取した場合などには下痢や腹痛などの強い症状を伴う場合があるため、注意が必要となる。

[編集] 関連項目

• 乳糖不耐症
• アルコール不耐症