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不動(ふどう)は歌舞伎十八番の一。元禄10年(1697年)、江戸中村座において二代目市川團十郎が『兵根元曾我』(つはもの こんげん そが)の一幕として演じたのが初演。
狂言の大詰に役者が不動明王に扮して出現するという単純なもので、市川團十郎家の成田山信仰に由来する芸である。現行のものは二代目尾上松緑が復活上演した『雷神不動北山桜』(昭和42年(1967年)、戸部銀作脚本)の大詰である。
別に十二代目市川團十郎が復活した『成田山分身不動』もある。