下条妙蓮寺
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下条妙蓮寺(しもじょうみょうれんじ)は、静岡県富士宮市にある日蓮正宗の本山格寺院。山号は多宝富士山。正式名称は妙蓮寺。日興の法脈を継承し、勝劣派、宗祖本仏論を奉ずる富士門流に属し、静岡県の旧駿河の東部]に分布する 大石寺、 北山本門寺、 西山本門寺、 小泉久遠寺とともに同門流の「富士五山」を構成する。また、さらに 京都要法寺、伊豆実成寺、保田妙本寺とあわせて「興門八本山」のひとつにも数えられる。明治期には富士門流の統一教団日蓮宗興門派(のち本門宗)の結成に参加、興門八本山より輪番制で就任する同宗の管長には、第3代として寺堀日善、第13代・21代として稲葉日穏などが着任した。現在の住職は46代・漆畑行雄(日蓮正宗宗務院海外部長)である。
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[編集] 沿革
大石寺開基の南条時光が上屋敷跡を寺院とし、開山に寂日房を招いて建立。
- 1876年、末寺7ヶ寺とともに、富士門流の統一教団日蓮宗興門派の結成に参加。
- 1899年、日蓮宗興門派は日蓮本門宗(本門宗)と改称。
- 1900年、大石寺とその末寺が日蓮本門宗をはなれ、日蓮宗富士派(のち日蓮正宗と改称)として独立。
- 1941年、本門宗は一致派の日蓮宗、勝劣派の顕本法華宗とともに三派合同を行い、日蓮宗を結成。
- 1957年4月、下条妙蓮寺は旧末寺6ヶ寺とともに日蓮宗を離れ、日蓮正宗に合流、現在に至る。旧末寺1ヶ寺は日蓮宗に残留。
[編集] 伽藍
大石寺と同様に塔頭が7ヶ坊、忠正寺(富士宮市)等の末寺がある。伽藍は、本堂(御影堂)・客殿・開基堂(日華堂)・方丈・山門・墓地等よりなる。
[編集] 所在地
住所は静岡県富士宮市下条688。大石寺が近い。
[編集] 関連項目
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