上田交通クハ290形電車
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上田交通クハ290形電車(うえだこうつうクハ290がたでんしゃ)は上田交通で使用されていた電車で、291・292の2両が在籍していた。
[編集] 概要
車両の置き換えを行うため1983年に東急5000系の中間車サハ5358・5371を改造して制御車化した車両で、上田交通初の戦後製車。中間車を先頭車化改造したため切妻のままで、『平面ガエル』とファンから言われていた。
運転席は中央に設置され、乗務員扉は工法簡略化のため小窓が取付けられていた。在来車と連結するため廃車発生品のHL制御機・SCE制動(非常管併設付随車用三管式直通空気制動)機を取り付けた。因みに前面の窓は東急5000系先頭車の運転室仕切り窓を流用したと言われている。
主に5250形と連結して使用され活躍が期待されたが、3年後の1986年10月1日に1500V昇圧が行われ他の旧型車と共に廃車解体されてしまった。しかも置き換え用の車両が、これまた東急5000系電車だったのは皮肉である。
現在、扉2枚が下之郷駅の車庫に放置されている。
[編集] 主要諸元
- 電気方式
- 直流750V
- 最大寸法
- 長さ:18,500mm
- 高さ:3,725mm
- 幅:2,740mm
- 台車
- 東急TS301