三十棺桶島
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三十棺桶島(さんじゅうかんおけじま、L'île aux trente cercueils)は、モーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズの一篇。1919年発表。
第一次世界大戦直後の作品。作中で大戦の影響が言及されている。
ブルターニュ地方を舞台にしたケルトの土俗、ドルメン、ドルイド僧などの伝奇ロマンとしての雰囲気作りがおどろおどろしく、ルパン作品の翻案も手がけた横溝正史の「獄門島」、「八つ墓村」などへの影響が感じられる。
しかし、一方で、小説が発表当時は発見されたばかりの放射線を謎の鍵として用いるなど、当時の最新科学を登場させるなど、非常に素晴らしい内容でもある。