三匹が斬る!
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三匹が斬る! (さんびきがきる)は、テレビ朝日系で放送された時代劇。 1987年から1995年まで7シリーズが製作され、2002年にキャストも新たにリニューアル版が製作された。
なお、たびたびテレビ朝日系列で10:30~11:25に再放送されている。
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[編集] キャスト
- 矢坂平四郎(殿様):高橋英樹
- 豪放磊落な性格の素浪人。その温かい人柄から、去る大名の次男坊と思われるが、正体は不明。如何なる時でも、常に冷静沈着かつ大胆な決断力を持つ三匹のリーダー格。小野派一刀流の使い手で、悪人を豪快な太刀裁きで斬り倒す。悪を斬り倒した後、返しを飛ばす。女性と子供に弱く、逃げ回る事もしばしば。第7シリーズの冒頭で、更に大きな夢を求めて、メリケン(アメリカ合衆国)に渡る。
ちなみに第7シリーズがスタートした際、高橋は日本テレビ系の時代劇「江戸の用心棒」に出演していたため、これを受けて燕が「殿様今頃何やってるのかなぁ…」とつぶやいたところ、久慈が「あいつ江戸の用心棒やってんじゃないのか」と応えるというシーンがあった。
- 豪放磊落な性格の素浪人。その温かい人柄から、去る大名の次男坊と思われるが、正体は不明。如何なる時でも、常に冷静沈着かつ大胆な決断力を持つ三匹のリーダー格。小野派一刀流の使い手で、悪人を豪快な太刀裁きで斬り倒す。悪を斬り倒した後、返しを飛ばす。女性と子供に弱く、逃げ回る事もしばしば。第7シリーズの冒頭で、更に大きな夢を求めて、メリケン(アメリカ合衆国)に渡る。
- 久慈慎之介(千石):役所広司
- 大藩に、禄高千石で仕官する夢を持つ素浪人。普段は、商家や武家の雇われ用心棒として生活している。薩摩(現在の鹿児島県)出身の九州男児らしく、曲がった事の大嫌いな性格。旅先で出会う女性たちとの恋愛も多いが、その大半は悲恋に終わっている。当初は矢坂と対立する描写が多々あったが、後に心を許す間柄となる。示現流の使い手であり、矢坂同様、豪快に悪人を斬り倒す。悪を斬り倒した後、袴で刀を拭く。第3シリーズの最終回で、実は先祖代々の職と自称する公儀隠密である事が判明。しかし、その杜撰な報告ぶりが災いして、長崎の地で、あえなくお役御免となる。第5シリーズのスペシャル編で、遂に念願の仕官の道が決まったものの、主君のために友人を斬ってしまい、かねてから憧れていた侍としての生き方に疑問を持ち始める。その後、自分を見つめ直すため、一人旅に出る。時は流れ、再び江戸に戻り、矢坂がメリケンに旅立った後、三匹のリーダー格となった。
- 燕陣内(たこ):春風亭小朝
- 吉良右近(千両)(若殿):近藤真彦
- 第6シリーズより登場した若き素浪人。当初は借金の取立てをするため、千両と名乗るが、第7シリーズからは、若殿と名乗る(久慈は当初吉良を「右近」と呼んでいたが、しばしば「こ」と「ん」を入れ違えて呼んでしまうため、「若大将」「青大将」「若殿」のうちのどれで呼ばれるのがいいか尋ねたところ、吉良が「若殿」を選んだ。ちなみに「若大将」「青大将」は加山雄三主演の映画シリーズ〔「若大将」は加山、「青大将」は田中邦衛の愛称〕を意識したものと思われる)。
千両の時は構えは逆手、若殿は正眼の構え。毎回の殺陣の際、必ず相手に「お主、流派は何だ?」と問い掛けてから斬り倒すのが、定番であった(後期は「お主、何流を使う?」と言う事も)。姓で分かる様に、吉良上野介の子孫だが、幕臣勤めが嫌になり、素浪人となった。以後、仕官の道が叶った久慈と入れ替わる様に、矢坂・陣内同様、三匹の仲間となる。矢坂がメリケンに旅立った後は、それまでの久慈を模した姿から一転。矢坂を意識したのか、着流し姿に変わり、太刀捌きも一新された。
- 第6シリーズより登場した若き素浪人。当初は借金の取立てをするため、千両と名乗るが、第7シリーズからは、若殿と名乗る(久慈は当初吉良を「右近」と呼んでいたが、しばしば「こ」と「ん」を入れ違えて呼んでしまうため、「若大将」「青大将」「若殿」のうちのどれで呼ばれるのがいいか尋ねたところ、吉良が「若殿」を選んだ。ちなみに「若大将」「青大将」は加山雄三主演の映画シリーズ〔「若大将」は加山、「青大将」は田中邦衛の愛称〕を意識したものと思われる)。
- お恵:杉田かおる
- お千:藤代美奈子
- お蝶:長山洋子
- 蝶の様に突如として現れ、矢坂に言い寄る神出鬼没かつ正体不明の娘。第3シリーズより登場し、以後、第5シリーズまで登場。三匹の同行者としては、最も長期間活躍した。初登場は「揚羽のお蝶」という名の女スリだったが、三匹たちとの出会いから足を洗い、以後は同行者として、共に旅を続けた。第4シリーズでは、女流作家を目指し、旅の道中で起こる三匹たちの活躍を書き記していく。これがきっかけとなり、絵草紙本を出版。人気作家となる。第5シリーズでは、版元から続編を依頼され、旅に出るが、道中で三匹たちと再会。女・十返舎一九を自称し、以後、三匹に同行する。最終回において、棋士になると言い、三匹たちに別れを告げるが、三匹が江戸に戻った時は、元の戯作者に戻っていた。
- お軽:島崎和歌子
- 第6シリーズより登場した女道中師。三匹とは宿場町で知り合う。陣内をライバル視しており、旅先で彼の前に現れては、商売客を奪って行く。天涯孤独の身の上らしく、陣内のいやらしい問い掛けも全く意に介さない気風の良さを持つ。小ずるさでは陣内の上を行き、三匹の周りに付きまとっていた。
- お涼:桂木麻智
- 第7シリーズより登場した甲府出身の農家の娘。世の中の事をもっと知りたいと、陣内の弟子となり、同時に三匹の同行者となった。陣内の事を「師匠」と呼び、インチキ商売の片棒を担いだり、幼い陣之介の世話をしたりしていた。
- 燕陣之介:田中祐介
[編集] シリーズ
- 第1シリーズ(1987年10月22日から1988年3月31日まで、全21話)ナレーターは芥川隆行
- 第2シリーズ「続・三匹が斬る!」(1988年12月1日から1989年5月11日まで、全18話)ナレーター・芥川隆行
- 第3シリーズ「続々・三匹が斬る!」(1990年1月4日から同年6月28日まで、全18話)ナレーター・芥川隆行
- 第4シリーズ「また又三匹が斬る!」(1991年4月11日から同年10月24日まで、全21話)ナレーター・浜村淳
- 第5シリーズ「新・三匹が斬る!」(1992年7月9日から1993年2月25日まで、全22話)ナレーター・浜村淳
- 初回は1時間30分スペシャル。
- 久慈(役所広司)に代わり、吉良(近藤真彦)が登場。
- メリケンに渡った矢坂(高橋英樹)に代わり、久慈(役所広司)が復帰。初回は2時間スペシャル。
[編集] 前後番組の変遷
シリーズが多数のため個別の掲載は略す。テレビ朝日木曜時代劇の項の作品リストを参照のこと。
[編集] リニューアル版
[編集] 放送日
[編集] キャスト
[編集] リニューアル版の前後番組
テレビ朝日系 月曜時代劇(2002年4月 - 2002年6月) | ||
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前番組 | 三匹が斬る! (リニューアル版) |
次番組 |
八丁堀の七人 (第3シリーズ) |
暴れん坊将軍 (最終シリーズ) |
[編集] 関連項目
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